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でぃすぺる作者:今村 昌弘文藝春秋Amazon ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ。 まぁこの著者なので、オカルトはオカルトとして存在前提だし、 それでも間違いなく本格ミステリの構成を取っている、という作品。 展開や読み味はジュブナイルの要素は勿論大…
ハンティング・タイム作者:ジェフリー・ディーヴァー文藝春秋Amazon ドンデン返し20回超え。(小社調べ) 世界一のサプライズ作家の最新作。 すべては見かけどおりではないのだ。 こういう惹句だと、何転も何転もしていくように想像されるけれど、 そうではな…
地雷グリコ作者:青崎 有吾KADOKAWAAmazon 超面白い!!! まさしく頭脳バトル!!! 昔ながらの遊びをアレンジして、ギャンブル・バトルに仕立て上げる、 そう、ギャンブル漫画好きならきっと思い浮かべるはず。 これって、あの「嘘喰い」のやり方。 「嘘喰…
好きです、死んでください作者:中村 あき双葉社Amazon 意外に掘り出し物だった「トリック・トリップ・バケーション」の作者。 久しぶりに本ミスのランキングで見かけたので、そりゃあ読まなきゃと。 恋愛リアリティーショーと孤島ミステリの融合。 前者も単…
可燃物作者:米澤 穂信文藝春秋Amazon 「このミス」「文春」「ミステリが読みたい!」の三冠。 「本格ミステリベスト10」でも第二位という、超高評価の作品。 ってのが不思議に思えるくらい、すごく地味な作品。 五つの短編それぞれがミステリとして高水準な出…
エレファントヘッド作者:白井 智之KADOKAWAAmazon 二年連続の「本格ミステリベスト10」の第一位。 あまりものグロさで敬遠してきてた作者だが、 昨年1位の「名探偵のいけにえ」はやはり凄い作品だったので、 これもさすがに読まずにはいられない。 そして、…
ナイフをひねれば (創元推理文庫)作者:アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社Amazon このシリーズは、真っ当な本格ミステリだということがわかってるので、 フツーの作品ではあるんだけど、そのままで愉しめはしたかな。 天丼な要素は前作同様薄かったけれど、…
私雨邸の殺人に関する各人の視点作者:渡辺 優双葉社Amazon クローズド・サークルの多重解決もの。 なんだけど、全部が稚拙でぎこちない。 いかにもミステリ・プロパーでない人の書いた、見よう見まね作品に思えた。 とにかく必然性の無いことばかり。 トリッ…
教室が、ひとりになるまで (角川文庫)作者:浅倉 秋成KADOKAWAAmazon 「六人の嘘つきな大学生」で大ブレークした作者の出世作。 本作で、本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞にWノミネートされたことで、 ミステリ界隈では着目されたものだった。 結局その…
滅びの掟――密室忍法帖作者:安萬 純一南雲堂Amazon 山田風太郎の「甲賀忍法帖」をミステリ的にあり得る形で 具現化しようという試みなのかと私には感じられた。 ただ、じゃあ、それが面白い方向に働いているかと言うと、 そうじゃ無いよなぁと感じてしまうの…
不実在探偵の推理作者:井上 悠宇講談社Amazon 探偵の設定が全て、という作品。 「僕が答える君の謎解き」みたいに、 名探偵の推理を推理するという趣向の作品なんだけど、 「ウミガメのスープ」みたいな水平思考クイズのように、 「はい」「いいえ」「わから…
君のために鐘は鳴る作者:王元文藝春秋Amazon 「これぞ 21世紀の「十角館」だ!」なんて、キャッチコピーを 付けられたら、そりゃ読むっきゃないよなぁ。 で、どこが十角館を彷彿とさせるのか、さっぱりわからなかった。 孤島の連続殺人=十角館じゃないんだ…
世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)作者:杉井 光新潮社Amazon なるほどね。 ミステリファンにとっては、同じような趣向の本は 何度も触れているので、衝撃や驚きはさほどではないか。 難易度としては、それほど高いとも思えないしね。 ただ…
十戒作者:夕木 春央講談社Amazon 一般にも大きく知られることになった「方舟」同様、 特殊状況下の連続殺人という、設定の生み出す興味を持続しつつ、 意外性にも意を用いた作品。 当然「方舟」ほどの衝撃は無いにせよ、 一般の読書家にもそれなりの面白さは…
陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー作者:青崎有吾,芦辺 拓,阿津川辰海,有栖川有栖,織守きょうや,恩田 陸,加納朋子,今野 敏,澤村伊智,斜線堂有紀,白井智之,辻堂ゆめ,長岡弘樹,麻耶雄嵩,矢樹 純光文社Amazon かたわれ読んでから、こっちのことをすっかり忘れ…
カエルの小指 a murder of crows作者:道尾 秀介講談社Amazon 道尾秀介の中でも、一般の方にもお薦めしやすい名作「カラスの親指」の続編。 検索しても自分の感想が無かったので、読み逃してたっけ、 と借りてみたのだけど、やっぱ確実に読んでた。 長期的記…
歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理作者:三津田 信三KADOKAWAAmazon「刀城言耶」シリーズに連なる新シリーズの登場。 最後まで読むと、それだけではない趣向があることがわかるのだけど、 「刀城言耶」シリーズしか読んでない自分にとっては、 あまり意味を…
ロンドン・アイの謎作者:シヴォーン・ダウド東京創元社Amazon うん、良いね。評判良かったのも納得。 ここまで綺麗にミステリとして収まってるとは 正直思っていなかった。 ロンドン・アイの謎自体は、ある意味想定範囲内の 真相ではあるんけど、それだけで…
吸血鬼の仮面 (「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズ 5)作者:ポール・アルテ行舟文化Amazon 吸血鬼の仕業としか思えない事件の数々。 それを現実の事件として解き明かす。 そんなことをやってるわけなので、相変わらず突っ込みどころは満載。 トリックも…
マスカレード・ゲーム作者:東野 圭吾集英社Amazon いや、まぁ、もう流石の東野圭吾の匠の技。 被害者は皆、過去に直接的、間接的に人を死なせた者達。 しかし、その際の被害者の遺族には皆アリバイがある。 こうなると誰もがとある発想に至るわけだけど、 そ…
死と奇術師 (ハヤカワ・ミステリ)作者:トム・ミード早川書房Amazon この作者はこれがデビュー作なんだとか。 冒頭の献辞が捧げられてるのはカーだし(「三つの棺」の密室講義も 途中の検討で使用される)、謝辞に挙げられてる作家の面々が 島田荘司含めて、…
切願 自選ミステリー短編集 (双葉文庫 な 30-04)作者:長岡 弘樹双葉社Amazon 長岡弘樹の傑作選と期待して手に取ると、物足りない。 自選集と云うことで、最終の出来映えの善し悪しよりは、 完成までにエピソードのあるような作品への、 作者ならではの思い入…
ミステリーアンソロジー 大逆転 (朝日文庫)作者:初野 晴,曽根 圭介,綾辻 行人,綾辻 行人,矢樹 純,鮎川 哲也,一穂 ミチ朝日新聞出版Amazon タイトル通り、ドンデン返しをテーマにしたアンソロジー。 ドンデン返しがあるというだけでも、ちょいネタバレ気味だ…
ファニーフィンガーズ ラファティ・ベスト・コレクション2 (ハヤカワ文庫 SF ラ 1-6 ラファティ・ベスト・コレクション 2)作者:R A ラファティ早川書房Amazon ああ、こっちの作品集の方が、全然良かった。 「カワイイ篇」ってのが、やっぱり良かったんだな。…
化石少女と七つの冒険作者:麻耶雄嵩徳間書店Amazon 短編集としての出来映えは、前作の方が上だと思う。 「推理を否定され続けられる名探偵」という設定を 成立させ続けるだけでも、高度な技巧が必要とされるのに、 各短編の前半で話題となる事柄が、後半の事…
しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人作者:早坂 吝光文社Amazon 幾つも驚きのポイントが用意されてはいるんだけど、 なんか素直に驚嘆できないものが多かった。 特に迷宮に関しての謎解きに関してなんて、 とっ散らかし過ぎてて、いったいもう何が何…
最終回(第7回)は「第9章:普通に見てたら危ないかも!(3選)」「第10章:最悪の結末!(これだけは見ちゃダメ!)(3選) 」に選んだ6本です。
第6回は「第7章:騙しのクセが凄い!(3選)」「第8章:こんな見せ方もあるのか!(3選) 」に選んだ6本です。
第5回は「第5章:本格の歓喜!(3選)」「第6章:アクションの爽快!(3選) 」に選んだ6本です。
第4回は「第3章:罠の衝撃!(3選)」「第4章:ホラーの驚愕!(3選) 」に選んだ6本です。