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宙を数える

宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー (創元SF文庫)作者:高山 羽根子,酉島 伝法,理山 貞二,オキシタケヒコ,宮西 建礼,宮澤 伊織発売日: 2019/10/30メディア: 文庫 これもやはりアイデアがユニークな作品ばかりで、 サービス精神も存分に感じられはするけ…

家族パズル

家族パズル作者:黒田 研二発売日: 2019/12/12メディア: 単行本(ソフトカバー) 白くろけんの軸の一つにもなっていた”ハートウォーミングな家族物”の 短編をまとめた作品集。 ここ数年ゲームのノベライズばかりという印象だったから、久しぶりに読んだな。 …

ティンカー・ベル殺し

ティンカー・ベル殺し 〈メルヘン殺し〉シリーズ (創元クライム・クラブ)作者:小林 泰三発売日: 2020/06/30メディア: Kindle版 あの児童文学の代表作の一つであるピーター・パンを、 あのディズニー映画の一つであるピーター・パンを、 こんなアンモラルな話…

空ろの箱と零のマリア 7(完)

空ろの箱と零のマリア7 (電撃文庫)作者:御影 瑛路発売日: 2016/04/01メディア: Kindle版 最初の巻の感想を書いたのが2010年の8月。 4巻まではすぐだったんだけど、5~6巻の感想を書いたのが2015年1月。 最初からだと10年。前巻からでも5年経ってるんだもんな…

イヴリン嬢は七回殺される

イヴリン嬢は七回殺される作者:タートン,スチュアート発売日: 2019/08/09メディア: 単行本 「館ミステリ+タイムループ+人格転移」という、特異な構成の本格ミステリ。 西澤保彦の「人格転移の殺人」と「七回死んだ男」を、同時に読んでるようなもので、 し…

三体Ⅱ 黒暗森林

三体Ⅱ 黒暗森林(上)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版三体Ⅱ 黒暗森林(下)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版 前作の感想にも書いたが、一作目の本質は”奇想SF”だった。 そして本作は、紛れもなく”謀略SFミステリ”と表現…

潮首岬に郭公の鳴く

潮首岬(しおくびみさき)に郭公(かっこう)の鳴く作者:平石貴樹発売日: 2019/10/22メディア: 単行本(ソフトカバー) 寡作の頃にはよく読んでたんだけどなぁ。 中でも「誰もがポオを愛していた」は日本ミステリ30選にも入れてたくらい。 クイーンばりのロジッ…

かがみの孤城

かがみの孤城作者:辻村 深月発売日: 2017/05/11メディア: 単行本 今更ながらの超有名本屋大賞作品。 そんなわけで、長い長い待ち行列の果てに、 ようやく図書館の順番が回ってきたわけだけど、それだけ待った甲斐があった。 いやあ~、良かった。 不登校の子…

希望の糸

希望の糸作者:東野 圭吾発売日: 2019/07/05メディア: ペーパーバック 殺人事件としてはあっさりしすぎてるんだけど、 人情ミステリとしての全体の組み上げ方が、流石の東野節。 ストーリーの中で、隠されていた謎が暴かれ、 それが心理を紐解き、読み手の感…

危険なビーナス

危険なビーナス作者:東野 圭吾発売日: 2016/08/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 映像化狙いの安っぽい作品に思えてしまったのが残念。 良く出来てて、それなりの面白さは味合わせてくれるんだけど、 2時間ドラマ的な範疇にすぎないような。 主人公も嫉…

米澤穂信と古典部

米澤穂信と古典部作者:米澤 穂信発売日: 2017/10/13メディア: 単行本 これだけの個人誌が編まれるなんて、米澤さん、凄いなぁ。 作家冥利に尽きるような本だと思う。 題名通り、古典部にとことんこだわったコンテンツと、 米澤氏本人に切り込んだコンテンツ…

時間SFの文法

時間SFの文法: 決定論/時間線の分岐/因果ループ作者:浅見 克彦発売日: 2015/12/17メディア: 単行本 膨大な作例を元に、時間SFを分類して紹介する評論。 「文法」という題名にはなっているが、 前半は確かに時間SFの分類から、その形式が論じられていて納…

父からの手紙

父からの手紙 (光文社文庫)作者:小杉 健治発売日: 2006/03/14メディア: 文庫 どこで見かけたのか忘れたけど、今更ながら読みたくなってしまった16年前の作品。 予想通り、なかなかに良い作品だった。 やはり最後がね。父側の気持ちに寄り添ってしまうだけに…

短編ミステリの二百年 1巻

短編ミステリの二百年1 (創元推理文庫)作者:モーム、フォークナーほか発売日: 2019/10/24メディア: 文庫 自分自身の「海外ミステリ百選」の中でも反則的に選んでいるが、 江戸川乱歩編の「世界短編傑作集」全5巻は、あらゆるミステリ者にとっての バイブル…

昭和 懐かしのアニメ 最終回はこうだった

昭和 懐かしのアニメ 最終回はこうだった作者:石橋春海メディア: 雑誌 50代後半の私にとっては、最初の本放送には間に合ってなくても、 ほとんどの作品が見たことのあるものばかり。 その頃の子供にとっては、選択肢はそうは多くは無かったのだから。 それな…

いよいよ最終回!―名作マンガは、こうして終わる!

いよいよ最終回!―名作マンガは、こうして終わる! (ダ・ヴィンチ特別編集 (1))作者:水島 新司メディア: 単行本 この手の作品だと、どうしても宝島社の「いきなり最終回」シリーズを想起してしまうが、 これは名前まで似せたバッタモンというわけでもなく、同…

息吹

息吹作者:テッド・チャン発売日: 2019/12/04メディア: 単行本 待望のテッド・チャン第二短編集。 第一短編集である「あなたの人生の物語」は 自分にとってのオールタイム・ベストのSF短編集。 これまでの生涯で読んできたSF短編集の中で、本当の頂点だと…

最強ミステリ映画決定戦

映画秘宝EX最強ミステリ映画決定戦 (洋泉社MOOK 映画秘宝EX)発売日: 2016/08/03メディア: ムック 曲者揃いの投票者(100人の映画ジャンキーが選ぶ!という副題)による、 ミステリ映画ベスト選び。 1位が「サスペリアPART2」で、2位が「悪魔の手毬歌」、 3位…

medium 霊媒探偵城塚翡翠

medium 霊媒探偵城塚翡翠作者:相沢 沙呼出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/09/12メディア: 単行本(ソフトカバー) 一話目。 あれれ、なんかミステリとしては弱々~。 こんなうっすい話で始まっちゃっていいの? 二話目。 ようやく本格らしくなってきてく…

最後のページをめくるまで

最後のページをめくるまで作者:水生 大海出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2019/07/17メディア: 単行本(ソフトカバー) 曽根圭介「腸詰小僧」同様、後味の悪いどんでん返し作品集。 やはり各種のアンソロジーに録られている、冒頭の「使い勝手のいい女」が出…

Iの悲劇

Iの悲劇作者:米澤 穂信出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/09/26メディア: 単行本 本格ミステリ作家にとって、『(アルファベット1文字)の悲劇』という題名を付けるのは、 相当の覚悟と自信が無いと、おいそれとはやれない行為だと思うし、 しかも自身…

いけない

いけない作者:道尾 秀介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/07/10メディア: 単行本 そうか、リドルストーリー仕立てではなくて、解けるようになってたのね。 初出の「蝦蟇倉市事件」の時には、特に気にしてなかったよ。 こういう趣向だったのか。でも多…

赤い部屋異聞

赤い部屋異聞作者:法月 綸太郎出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/12/04メディア: 単行本 縛りとしては比較的ゆるめのオマージュ短編集。 趣向の統一があるわけでもなく、元ネタも多種多彩で、 なんとなくテーマ感をもって集めた短編集という趣かも。 そ…

カッティング・エッジ

カッティング・エッジ作者:ジェフリー ディーヴァー出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/10/10メディア: 単行本 これだけシリーズを重ねても、相変わらずとも言える、 でっかいどんでん返しに驚かされてしまう。 ただ今回は、推理よりも一足先に、犯人側…

時を歩く

時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー (創元SF文庫)作者:松崎 有理,空木 春宵・高島 雄哉・門田 充宏・石川 宗生・久永 実木彦・八島 游舷出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/10/30メディア: 文庫 現代作家ならではというべきか、従来の時間物の…

クジラアタマの王様

クジラアタマの王様作者:伊坂 幸太郎出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2019/07/09メディア: 単行本 伊坂幸太郎作品の本質は異世界ファンタジーだと、ずっと言い続けてきたが、 これは声を大にして言う必要が全くないほど、王道中の王道の異世界ファンタジー…

犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー

犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー -探偵AI 2- (新潮文庫nex)作者:早坂 吝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/08/28メディア: 文庫 当然また短編集だと思い込んでたら、まさかの長編だった。 既に前作で出し尽くしちゃったのか、AIならではのネタ…

いつかの岸辺に跳ねていく

いつかの岸辺に跳ねていく作者:加納 朋子出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2019/06/26メディア: 単行本 ”理性的”には、 もっと途中でやれる途があったんじゃなかろうかとか、 あの式のシーンも、もっと頭脳戦的なものを期待してたんだがとか、 少しだけ物足り…

時空旅行者の砂時計

時空旅行者の砂時計作者: 方丈貴恵出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/10/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 昨年度話題を独占した屍人荘に続く、本年度の鮎川哲也賞受賞作品。 昨年度も最終選考に残ってて、探偵も犯人も宇宙人という奇抜…

百万光年のちょっと先

百万光年のちょっと先 (JUMP j BOOKS)作者: 古橋秀之,矢吹健太朗出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/02/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 「百万光年のちょっと先、今よりほんの三秒むかし。」という書き出しで始まる ショート・ショ…