新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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地雷グリコ

 
超面白い!!!
 
まさしく頭脳バトル!!!
昔ながらの遊びをアレンジして、ギャンブル・バトルに仕立て上げる、
そう、ギャンブル漫画好きならきっと思い浮かべるはず。
これって、あの「嘘喰い」のやり方。
 
嘘喰い」好きな人だったら、みんな好きなはず。
間違いない。断言する。
 
勝ち筋への導き方、凄いよ。
 
中でも群を抜いて凄いのが、「だるまさんがかぞえた」
こんな発想に至る読者なんて、まずいないだろう。
ダントツのベストだな。
 
続いては「フォールーム・ポーカー」かな。
一つ一つの展開がロジカルで、ずっと興味深く読める。
ラストはこれに全賭けするのはちょっとリスキーかもとは思ったけど。
その次は表題作とちょっと悩むけど、「自由律ジャンケン」かな。
どちらも一点勝負ではあるけれど、読者としての試行錯誤の幅が広いので。
 
というわけで、
だるまさん>ポーカー>ジャンケン>グリコ>坊主衰弱
で、自分の評価としての順番が確定。
 
この大好物のジャンルで、これだけの抜群のクオリティで
頭脳バトル見せてくれたら、これはもう自分が評価しなきゃどうする!
 
採点は8点。しかもこれを年間ベスト作品にしちゃう!
(きっと読み逃し作品で、これを越えるものは出てこないだろうから)