新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ルパン三世M 2

 
タイトルのMっていったい何だろと思っていたんだけど、
絵師のイニシャルなだけなんだな(本書の作画は深山雪男)。
いろんな人が作画をしていて、このイニシャルで区別するシステムのようだ。
 
カバーを見て貰ってもわかるように、画は違和感バリバリ。
だけど、意外にドラマとしては悪くなかった。
 
まぁ、それもそのはずというか、結構な長さのものが二作品(その他、短めのが五作品)
含まれてるんだけど、その二作「THE LAST MAN」と「黄金のボーダーライン」は、
TVスペシャルを結構担当している柏原寛司がシナリオを書いてるんだもの。
これらはさすがにドラマとして、非常に良くできていて、一読の価値あり。
 
短めの中から、残るベスト3を選べば、謎解きに意外性があった「斬鉄心」だな。
 
こんなドラマが読めるんなら、画は気にせず、百円棚なら迷わず買いだな。
 

四次元世界

 
松本零士のSFメルヘンの集大成。
 
このカバーからもわかるように、モチーフになってるのは虫。
 
モチーフもモチーフだし、短い作品ばかりということもあるけれど、
とにかくおそろしいほどに印象に残らない作品ばかり。
読み終えて五分後には、タイトルを見てもどんな内容だったか、
さっぱり思い出せないような作品ばかり。
 
いやあ、ビックリするくらい、もう何も思い出せないので、
(読んだのはしばらく前なんだけど、もうすっかり本書に関しての記憶は”無”)
ベスト選びも出来ないや。
 
こんな本は珍しい。
 

終末の惑星

 
なんでこんなにと思うほど、どれもこれもバッドエンドな話ばかり。
だけど、読後感がさほど悪いわけではない。
 
沁みるってほどではないんだけど、なんかちょっとだけじんとくる感じ。
 
ただ、インパクトが弱いのか、いつまでも印象に残るような作品ではない。
読んだ後から、すぐ忘れていってしまうような作品。
 
ベストは「ソフィー」で、第二位が「「思い出機構」で、
第三位が「終末の惑星」かな。
 

こわいはなし 大人のための極上ホラー

 
月刊フラワーズ発のアンソロジーシリーズ第3弾。
 
今度はまた全作品コミックス初収録。ホラーテーマなら選びやすかったか。
 
少女漫画だし、コミックス未収録作品ばかりだし、
緩い作品が多いのかと思いきや、結構しっかりしたホラー作品も多かった。
意外にホラー・アンソロジーとして、充分なレベルになってると思う。
 
ベストは鯖ななこ「メッセージ」かなぁ。
ミステリアンソロジーの方に入れても良かったくらいの作品。
第二位は花木アツコ「やもめの湯」で。
ゴースト・ストーリーの一種ではあるけれど、爽やかな作品。
第三位は田村由美「死人の記 -紫陽花にゆれる-」で。
結末自体はあれだけど、世界観の設定が非常にユニークで心惹かれる。
 

君がとなりにいるだけで ~愛すべき動物たち~


月刊フラワーズ発のアンソロジーシリーズ第2弾。
 
第1弾の「幻想奇譚」と同時発売だったみたいだけど、
あちらと違って、全作品コミックス未収録作というわけではないようだ。
動物物という縛りでは、さすがに良作をこれだけ揃えるわけにはいかなかったか。
 
とはいえ、その未収録三作品が、いずれも結構いい出来映えの作品だったので、
アンソロジーの趣旨としては充分満たせているのではないだろうか。
全体的な満足度としては、「幻想奇譚」には全然及ばなかったけど。
その辺はテーマ自体の好みもあるから、仕方ないんだろうな。
 
ベストは桜和アスカ「猫に生まれ変わった僕は」で。
残る二作品は、いずれも初収録作品の中から、
逢坂みえこ「ぼくら新聞」と、ねむようこ「ボーダーライン」で。