新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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モニタを解約した偏屈な恋人たち

週末は二日続けての早朝歩きing。
土曜日は若葉台で、先週目星を付けてたテレワーク用のモニタを
トレジャー・ファクトリーというリサイクル・ショップで購入。
Notebookの後ろに立てるメインモニタとして、高さ調整可能な
ものを探してて、ようやく見つかったのだった。
(現在使ってたのは重くて解像度も低かったので)
 
日曜日はいつもの町田まで。
ブックチケットの方式が変わって、回数券が1種類のみになったので、
とりあえず月5冊の定額プランも購入していたのだけど、その月期限が
直前に迫ってた。結局そんなに欲しい本もなく、以下の2冊を。
こんなのは本末転倒なんで、結局1ヶ月のみで定額プランは解約しちゃったよ。
 

1.はボカロ曲から生まれたということで、あんまり期待は出来ない気はするが。
2.は海街の世界とリンクするということなのだが、共通の登場人物がいるのかな?
 

クワイエット・プレイス

05/29 フジテレビ放映分。

 
何よりアイデアが良いし、見せ方が無粋ではない。
過剰に語らなくても、充分に観客が読み取ることが出来る。
 
家族映画として描き出したのも、本作の成功要因なんだろうな。
ホラーという括りではない味わいを感じ取ることが出来る。
 
ただ、とは云っても、突っ込みどころは色々あるわな。
これで倒せるくらいならとか、やっぱ思っちゃったし。
 
映画館で是非観たいと思うほどの作品ではなかったけれど、
これは映画館で鑑賞するのがベストな映画だろうな。
アトラクションのような映画鑑賞体験にはなりそう。
 
きっとこれ観ながら隣でポップコーン食べる強者なんて、
ほぼほぼいないだろうし。
(映画館のポップコーン文化がいまだに理解出来ない否定派)
 

高橋留美子短編集 1orW(ワン・オア・ダブル)

 
年代もかなりバラバラで、全て単行本未収録作品。
 
というわけで落ち穂拾い的な作品集になるのかなぁ。
落ちてるには落ちてるなりの理由があるかもってことで、
高橋留美子の短編集としては、少し質が物足りない感があったな。
 
この中ではやはり'78年ということで、初期の絵柄が楽しめる
「がんばり末世」がそういう嬉しさもあってベストで。
 
第二位は「宝塚への招待~INVITATION TO TAKARAZUKA~」かなぁ。
で、第三位は表題作の「1orW(ワン・オア・ダブル)」で。
 

北北西に曇と往け 1巻

 
とにかく装丁がむっちゃかっこいい。
 
作品としての雰囲気もむっちゃいい。
 
というわけで、漫画としての完成度が高そうで、
非常に良質な作品なんじゃないかと思う。
 


けど。
 
自分が買ったのは「探偵」という言葉のためであり、
本作にとっての「探偵」とは、ミステリに現れる人物に銘打たれた言葉ではなく、
よく電柱に貼ってある広告に書かれてる言葉にすぎなかった。
 
この弟の今後の描き方も精神的に嬉しい方向にはいかなそうなので、
ホントにかっこいい作品だとは思うけど、個人的にはここでおしまい。
 

神薙虚無最後の事件

 
「本書は、2012年にメフィスト賞座談会に掲載された『朝凪水素最後の事件』、
 第29回鮎川哲也賞最終候補となった同名作品をプロトタイプに全面的に改稿した作品。」
ということらしい。
 
ああ、いかにもメフィスト賞な作品。
メフィスト賞受賞で世に出た方が一番しっくりくるタイプの作品。
29回の鮎哲賞は「時空旅行者の砂時計」か。さすがにそれには勝てなかったな。
 
メフィスト賞らしさは、とにかくこの現実味の一切感じられない設定で、
人間味の全く排除された、机上のミステリでしかあり得ない作中作&多重解決という、
徹頭徹尾、本書のド頭から最終行まで、もう新本格以外の何者でもないところ。
 
ああ、懐かしいったら、ありゃしない(笑)
 
豪華作家陣達が結構微妙な言い方で(笑)帯を飾るのも、
なんかパロディ的で、ある意味笑える。
(ちなみに辻真先麻耶雄嵩奈須きのこ、今村昌弘、
 青崎有吾、阿津川辰海、城平京知念実希人
 
この中では、阿津川辰海が表現している、「懐かしくも幸福な玩具箱」
ってのが一番しっくりくるな。
 
まぁ、多重推理の一つ一つ、いろんなハウダニットやら、
新本格らしいギミックの数々を、懐かしく微笑ましく愉しむべき作品。
2012年のプロトタイプの頃よりも、この時代に出たことで、
動機もほんの少しは説得力を持たせられて、結果オーライだったのかもね。
 
勿論、わたしゃ以前はメフィスト賞片っ端から読んじゃう派だったわけだし、
こういう作品は嫌いじゃないよってんで、採点は7点。