スペースシェフシーザー
SFとお色気、アクションとユーモアとの融合。
BOICHIの初期作品らしい味わいで、
まぁ普通に楽しめる。
(普通以上とは言い難いけど)
著者自身もこんな風に書いてる。
「この漫画は私が好きなものの結晶体です。
科学とSF、美少女とお尻、アクションと料理を全部入れました。」
まさしくそんな作品。
BOICHIが好きな方だけどうぞ、ってとこかな。
新しいSF漫画の描き手として、アフタヌーン四季大賞受賞と同時に熱い注目を集めてきた庄司創の短編集。遺伝子デザインが施された人類が暮らす社会を扱ったデビュー作『三文未来の家庭訪問』、宇宙人が用意した「人生完結センター」におけるヒューマンドラマ『辺獄にて』、古代生物をモチーフに信仰と社会を問う『パンサラッサ連れ行く』を収録。練り込まれたストーリーとセンスオブワンダーが、心をたまらなく刺激する!
結構難しい話だったな。
SFとしてハードなわけじゃないけど、
思弁的にハードって感じだったな。
がっつり宗教や哲学を扱ったような「パンサラッサ連れ行く」を除いた二作は、
さらっと読めなくはないんだけど、それだけではすまない重みがある。
中でも特に四季大賞受賞の表題作は秀逸。
この一作の中にいったい幾つのテーマを盛り込んでいるやら。
それらが全て無駄にならずに、この作品の中に構成されている。
それでいて、軽みとも思えるくらい、さらりと描かれている。
SFという枠で括るよりも、
独自の不思議な設定で物語を綴る作者という感じ。
個人的には、三崎亜記が出てきた時と同じ雰囲気を感じた。