新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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竹宮惠子SF短篇集 3(完) 殺意の底

 
収録作品は以下。
・E=MC2
・エデン2185
・殺意の底
・エデンの国境
・ふる星のごとくに
・宇宙(うみ)に永遠
・雪国
・ハートあげます
・ヒップに乾杯!
 
一巻の感想はここ。二巻はここ
 
本書のメインは、「エデン2185」から始まる五部作。
それに「私を月まで連れてって!」の一編である「E=MC2」を加えた構成だ。
 
川端康成の名作の冒頭をSF化した掌編「雪国」と、
セリフがほとんど無い「ハートあげます」「ヒップに乾杯!」は、
まぁ、おまけみたいなものだな。
後者の二作は締切ギリギリで話が完成しなかったためだとか。ひでぇ(笑)
 
五部作は全体の流れとしては悪くないのだけど、
単独作品として取り立てて高く評価したいものはないかなぁ。
 
というわけで、本書のベストは「E=MC2」として、
ベスト3の選出は見送っておこう。
 
この三巻を通じて、思ったほどSFの愉悦には浸れなかったかな。
三巻の順位を付けるなら、2>>3>1の順だな。
 

英雄の龍馬を暗殺するもの、オマエの結末はニンゲンの村で土となる

  • 06/01のブックオフ横浜あざみ野店
    1. 銀河英雄伝説外伝 黄金の翼 田中芳樹/道原かつみ 少年キャプテンCSP ¥32

検索しても引っかからなかったけど、よく考えたら愛蔵版全6巻に含まれてたな。
 

  • 06/01のブックオフ ノースポート・モール店
    1. 坂本龍馬 黒鉄ヒロシ PHP研究所 ¥82
    2. 幕末暗殺 黒鉄ヒロシ PHP研究所 ¥82

黒鉄ヒロシの画や本人のイメージとは違うけど、実は歴史漫画ばっかだったのか。
 

  • 06/01のブックオフ横浜中山店
    1. 名状しがたいもの ラヴクラフト傑作集 田辺剛 ビームC ¥164

この人のラヴクラフトは買うことにしている。
 

  • 06/01の町田ブックオフ
    1. オリンピア・キュクロス 1 ヤマザキマリ ヤングジャンプC ¥10
    2. 続テルマエ・ロマエ 2 ヤマザキマリ ビームC ¥65

ヤマザキマリのタイムスリップものを二種類。
 

  • 昨日のブックオフ大和西鶴間店
    1. 5分後に意外な結末 黒の章 桃戸ハル他 講談社 ¥10

以前読んだ本はひどすぎたけど、漫画なら腹立つほどにはならずにすむかと。
 

  • 昨日のブックオフ大和つきみ野店
    1. ニンゲンの探偵さん 1 ていか小鳩/佐雪さゆな ファミ通クリアC ¥10

欲しいものが何も無かったので、とりあえずタイトルに探偵の付いた作品を。
 

  • 昨日のブックオフ16号相模原上鶴間店
    1. かむろば村へ 上 いがらしみきお ビッグCSP ¥10

ここも何も欲しいものが見当たらず、とりあえずいがらしみきおを。
 

  • 昨日のブックオフ相模大野店
    1. 白土三平―ビッグ作家究極の短編集 ビッグCSP ¥142

白土三平の短編集というのは意外に珍しいと思うので。しかも傑作選だろうし。
 

MIDWAY―星野之宣自選短編集 (歴史編)

 
収録作品は以下。
・はるかなる朝
・月夢
・メドゥサの首
・日高川
・ボルジア家の毒薬
・鎖の国
・白雪の伝説
・イワン・デジャビュの一日
 
元本はデビュー25周年記念の自選集として、
「宇宙編」とセットで、2001年に刊行された作品。
今回初読だったのは、「鎖の国」と「白雪の伝説」の二編。
 
さすがに傑作ばかりではあるのだけど、
やはりSFの愉しみをより味わえた「宇宙編」の方が、
個人的には大きく差を開けて好みだな。
 
ベストは、圧倒的に「月夢」だろうな。
以前の感想にも書いたけど、古代と現代のモチーフの呼応に加え、
氏の描いた作品の中でも最高の名場面に選ばれる、あのシーンの衝撃。
第二位は、出世作にもなった「はるかなる朝」。
第三位は、別々の話の繋げ方が見事な「白雪の伝説」。
 

概念ドロボウ 1~3巻(完)

欲望、勇気、魅力、道徳、まごころ…… 人の中にある「カタチの無いもの」を盗まれた時、 人はどうなるか? 世の中はどうなるか? ここは数多の強奪者(=ドロボウ)が跋扈する街。私立探偵・如月ウロは不可解な事件を鮮やかに解決していく。彼こそが、誰よりも巧みなドロボウだから。ヒット作『エンバンメイズ』の作者が満を持して放つ、向かうところ盗っ人だらけの究極異能活劇!

 
ギャンブル漫画の傑作「ジャンケット・バンク」の作者による
異能バトル漫画。
 
カタチの無い“概念”を盗む、という発想は面白い。
 
たとえば主人公の能力は“欲望”を盗む力。
欲望が盗まれると、餓死するまで物を食べなくなるため、
相手を殺すことも可能というわけだ。
盗んだ概念は容器に入れないと、そのうち相手に帰ってしまう、
などのルール制限なんかも当然ある。
 
ただ、さすがに概念の奪い合いでバトルを成立させるのは、
難しすぎた気がするな。
 
純粋にバトルの面白さが発揮されたのは、2巻から3巻にかけての
“運”ドロボウとのバトルくらいだったかな。
不運だらけが押し寄せるバトルの展開と、その斜め上の逆転劇と、
さすがのJBの作者らしさを堪能することができた。
 
まぁ、そういう難しさもあって、3巻くらいがちょうど良い
ボリュームだったかもね。きっちりとした完結感もあったし。
 
処女作「エンバンメイズ」も、あと最終巻さえ買えれば読めるんだけどな。
 

小説版都市伝説解体センター(上)

日本ゲーム大賞 優秀賞受賞の大ヒットゲームを完全小説化!
 
大学生の福来あざみは、幽霊のような真っ赤な人影が見えてしまう――という秘密に悩んでいた。
藁にも縋る気持ちで「都市伝説解体センター」を訪れる。
そこで廻屋渉という怪しいセンター長に出会い、ひょんなことから新人調査員として怪異や呪物などの都市伝説にまつわる奇妙な依頼の謎を追うことになるが……!?
物語の世界を追体験できる、大ボリュームの小説版。

 
下巻まで読んで、まとめて感想を書くべきなんだけど、
上巻を返さなくちゃいけないので、忘れないうちに軽く。
 
ゲームはやっていない。知識としても持っていないので、
まるっきり本書だけでの感想となる。
 
まず、小説としては、このフォーマットに強く違和感を覚えてしまった。
わりと冒頭で行われる「都市伝説の【特定】に入る」というところで、大きな疑問符。
今回起きた事象と合致する有名な都市伝説を特定する、というところが意味不明。
そういう都市伝説に合致する、という前提になっている時点で、
それってもう作者都合以外の何物でもないっしょ、と思えてしまう。
ゲームのフォーマットとしては理解できるけど、さすがに小説化にはなじまない。
 
有名な都市伝説とそっくりという、作者都合の辻褄合わせの中で、
実は現実の犯人がいて、というごくごくありきたりの真相解明で、
たいした意外性もない、というのが上巻を読んでの感想。
 
本書には三話収められているが、三話目では謎解きはあっても、
きちんと完結していない話になっている。下巻に持ち越しの要素が多々ある。
 
なんでこれを面白そうだと思って読む気になったのか思い出せないけど、
ちょっと後悔しているところ。まぁ、一応下巻までちゃんと読んではみるつもり。