新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

災厄(最悪)の大晦日

昨日から喉の痛みが出て、浴室の大掃除であまり換気せず、 塩素系洗剤を使ったせいかなとか思ってたんだけど、 本日朝から発熱。しかも身体の節々が痛い。 自主検査キットで検査して結果がこれ。 しっかりラインが出ました。 オンライン診断の結果、陽性者と…

死神サイ殺ゲーム 1巻

死神サイ殺ゲーム(1) (講談社コミックス)作者:門馬 司,大前 貴史,エイリゾ講談社Amazon デスゲームの賭博漫画。しかもサイコロ勝負限定。 最初の一発目は運否天賦の偶然勝負だったけど、 後半から、ようやく賭博の開始。 サイコロ勝負ときたら、やはり最初は…

変な家

変な家作者:雨穴飛鳥新社Amazon 「ヘンな間取り」みたいな本かと勝手に勘違いしてた。 ホラー系のミステリだったとは。 さっぱりミステリとは知らずに借りてしまったよ。 前半の間取り図からとんでもない推測が拡がっていく様は、 なかなかの面白みはあった…

クロノス・ジョウンターの黎明

クロノス・ジョウンターの黎明作者:梶尾真治徳間書店Amazon いわゆるエピソード・ゼロって奴だね。 クロノス・ジョウンターが作られた頃の話(少なくともその一つの側面)を、 時間物ラブストーリーのセオリーに乗っけながら語った作品。 「クロノス・ジョウ…

黄金色の哀しみと怒りの密室の珈琲店

今年は(今年も、か)あまり休みを取れてなかったので、年末にまとめて休みを入れて、 23日から冬休みに突入。せっかく平日に自由に動けるというのに、結局ブックオフ詣で。 金曜日は二度目の南武線コースへ。早朝歩きingの必要性無いので、直接稲田堤へと。…

言葉遊戯 1巻

言葉遊戯(1) (マガジンエッジKC)作者:きむら 壱成講談社Amazon 『言葉遊戯』…それは神様から与えられた「ひらがな」1文字を用いた異能力で戦う≪命を賭けた遊び≫。 って、どんな異能力かと言うと、その文字を頭文字とする物体や現象を 実体化させることができ…

准教授・高槻彰良の推察 1巻

准教授・高槻彰良の推察 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)作者:相尾 灯自KADOKAWAAmazon 『怪異を愛する准教授×常識担当の大学生コンビの民俗学ミステリ』だそうで。 常識担当の大学生ってのが、人の嘘を聞き分けられるという チート能力を持ってるってのが…

いけないⅡ

いけないII作者:道尾 秀介文藝春秋Amazon 今回は短編集というよりは、連作集の形式に近かったな。 最後の短編で全てが繋がるというイメージ。 各短編の最終ページの写真を読み解けば、 短編内で明かされなかった謎が解けるという趣向だが、 今回は割と親切仕…

長い道

長い道【新装版】 (ゼノンコミックス DX)作者:こうの史代コアミックスAmazon ほのぼのとした夫婦物。 ……と一見思いそうになるが、さにあらず。 だってこれって偽りの夫婦物。 しかも主人公の旦那の方が、もうクズ中のクズ。 大人しくて何でも受け容れるもう…

サイコロでケチがつく

昨日はTSUTAYA百円クーポンに惹かれて、町田まで歩きing。 公開時に結局見逃してしまった「NOPE/ノープ」を借りようというのが 主目的だったんだけど、これって1/6レンタル開始だった。 仕方なく、なんか難解そうで面白そうなSF映画新作2本をチョイス。 いず…

硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人作者:知念 実希人実業之日本社Amazon おおぉ、なるほどねぇ。 これだけの面子が帯にコメントを寄せていて、 その中で表には島荘と綾辻の二人というのにはちゃんと理由がある。 特に綾辻の「ああびっくりした」は他の人たちの驚きとは、 全く別…

ペッパーズ・ゴースト

ペッパーズ・ゴースト作者:伊坂幸太郎朝日新聞出版Amazon クセがスゴくない伊坂作品。 「作家生活20周年超の集大成となる一大エンターテインメント長編!」 という謳い文句になってるが、これは伊坂初心者向けの作品ではないだろうか。 20周年付き合ってきた…

クレマチカ靴店

クレマチカ靴店 (りぼんマスコットコミックス)作者:酒井 まゆ集英社Amazon その街には、どんな願い事もかなえてくれる魔法の靴屋があるという。ある者は大切な人の幸せを想い、またある者は残酷な復讐を心に誓い、それぞれの靴に願いを込める。その歩みが導…

怒りのロードショー 1巻

怒りのロードショー作者:マクレーンKADOKAWAAmazon くだらない、タメにならない、映画愛にだけはあふれたムダ話の数々。これが映画バカの青春だ!! 上記の要約が本書の本質を上手く語ってる。 いやあ、個人的には懐かしさを大いに感じられた。 大学時代のSF…

娑婆の遊戯

土曜は午前中に新百合まで片道、日曜は相武台前まで髪切りに電車で、帰りに町田に寄って、 というくらいだったので、久しぶりに2万歩いかない休日。17,619歩。 一昨日のブックオフ新百合ヶ丘オーパ店 しゃばけ漫画 仁吉の巻 高橋留美子他 バンチC ¥10 「佐…

しゃばけ漫画 佐助の巻

しゃばけ漫画 佐助の巻 (BUNCH COMICS)新潮社Amazon 畠中恵の原作は全くの未読。 なんで、やっぱわかんない要素が相当あったような気がしたな。 一番期待してたのは勿論萩尾望都なんだけど、 本書中一番の長尺なのに、う~ん、なんじゃこのあらすじ感は。 (…

手塚治虫恐怖短編集 5 妖しの怪談編

手塚治虫恐怖短編集(5)妖しの怪談編 (講談社漫画文庫)作者:手塚 治虫講談社Amazon 収録作は「電話」「雨ふり小僧」「怪談雪隠館」 「ブロッケンの妖怪」「レボリューション」「もの憂げな夜」 「カノン」「百鬼丸の巻」「雪の夜ばなし」の9編。 ”この世のも…

恐怖の復活―ホラー・リザクション

恐怖の復活―ホラー・リザクション (秋田文庫)作者:和田 慎二秋田書店Amazon ホラー短編集のようなタイトルと装丁画だけど、 冒頭の表題作がそれというだけで、中身は全然違ってた。 残りはファンタジー作品にギャグ漫画。 でもって、ホラーな表題作よりも、 …

バビロンまでは何光年?

バビロンまでは何光年? (ヤングチャンピオン烈コミックス)作者:道満晴明秋田書店Amazon 2020年に第51回星雲賞のコミック部門を受賞した作品。 この作者だから、エロくて下品でもあるんだけど、 それでも星雲賞を獲ってしまうくらい、ちょっと奇妙なスペース…

すずめの戸締まり

11/20 イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。 "キミ"と"ボク"の、"セカイ"との関わり方。 やっぱり本作もその構図が見て取れるのだけど、 "キミ"と"ボク"の関係が、最近の「君の名は。」「天気の子」に 比較すると希薄なだけに、セカイ系の文脈で語るような作品…

推理ではなく推察

昨日はここのヨーカドーに行きたい用事があったので、古淵まで歩きing。ブックオフまで1時間44分。 昨日のブックオフ古淵駅前店 准教授・高槻彰良の推察 1 相尾灯自・澤村御影 MFC ¥10 『怪異を愛する准教授×常識担当の大学生コンビの民俗学ミステリ』だそ…

唐人街探偵 NEW YORK MISSION

11/12 ムービープラス放映分。 オープニングはわくわくさせられる。 個性豊かな探偵達の登場。 丁々発止の探偵合戦が始まるかと思いきや、 う~ん、そうはいかず。 結局この凸凹コンビが頑張ってるだけ。 あっ、一人だけKIKOちゃんが頑張ってたか。 まぁ後半…

唐人街探偵 THE BEGINNING

11/12 ムービープラス放映分。 このシリーズ、1作目、2作目はDVD化されてないようなので、 ジャケ写へのリンクは貼れず。 三作目の「唐人街探偵 東京MISSION」が結構良かったので、 ちょっとだけ楽しみに観てみたんだけど、期待は裏切られなかった。 これ…

invertⅡ 覗き窓の死角

invert II 覗き窓の死角作者:相沢 沙呼講談社Amazon ドラマ「霊媒探偵城塚翡翠」の最終話でも、またきっと日本中の多くの視聴者の 度肝を抜いたであろう、翡翠たんの倒叙作品集二作目。 本作では「生者の言伝」と表題作の二作が収録されているが、 やはり倒…

九人の偽聖者の密室

九人の偽聖者の密室 (奇想天外の本棚)作者:H・H・ホームズ国書刊行会Amazon 別冊宝石で持ってはいる(いた、かな?)けど、多分未読だった作品の新訳。 全く同時期に(数日違い)扶桑社文庫から、旧訳の方の 「密室の魔術師 ナイン・タイムズ・ナインの呪い…

魔性(ばるぼら&I.L)

魔性(ぱるばら&I.L) (黒の手塚治虫シリーズ)作者:手塚 治虫三栄書房Amazon 先日「I・L(アイエル)」の感想上げたばかりだけど、 よく考えたら、こっちに丸々含まれてたよ。 なので、こちらでは「ばるぼら」の方の感想のみ。 こちらは割と首尾一貫して…

細野不二彦初期短編集 B面

細野不二彦初期短編集 B面 (ビッグコミックス)作者:細野 不二彦小学館Amazon 購入時に「初期短編集ってなってるけど、一番古い作品でも1988年。 あんまし初期って感じがしないな。」と書いたように、 最近作1編を除いて、1988年~2002年の作品。 「さすがの…

I・L(アイエル)

I.L (小学館叢書)作者:手塚 治虫小学館Amazon 手塚治虫の大人向け作品。 ちょっと散漫で、すっきりしない感の残る連作集。 吸血鬼という設定も全然活かされてないし、 男主人公の方は影が薄くて、存在感が無さ過ぎる。 こちらもまた映画監督という設定が有効…

Q.E.D.iff 20巻

Q.E.D.iff -証明終了-(20) (講談社コミックス月刊マガジン)作者:加藤 元浩講談社Amazon 「ファクト」 次の作品もそうなんだけど、本巻はミステリと人情物との バランスが取れた良作揃いで、読後感の良いお薦め巻だろう。 こちらはこのシリーズらしい目から鱗…

異世界の名探偵 2巻(完)

異世界の名探偵 2 (ヴァルキリーコミックス)作者:蒼一郎キルタイムコミュニケーションAmazon 異世界での首無し死体の密室殺人。 「異世界ファンタジーの密室殺人にロジックで挑む!」ということで、 順に理詰めで推理が描かれては行くのだけど、改めが万全と…