11/20 イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
"キミ"と"ボク"の、"セカイ"との関わり方。
やっぱり本作もその構図が見て取れるのだけど、
"キミ"と"ボク"の関係が、最近の「君の名は。」「天気の子」に
比較すると希薄なだけに、セカイ系の文脈で語るような作品ではないかも。
新海誠にしてはストーリーの破綻も少なかったと思う。
まどマギの影響も感じられるが、それも一種のミスリードとしても働いているし、
すずめの心象風景の処理の仕方は心地良さも感じられた。
ロードムービーや家族物としての描き方も、物語としての深みを醸し出せてるし、
東日本大震災を軸として取り込む大胆さも、成功していると思う。
ゲスト俳優だらけの新海作品だけど、声優陣も意外に気になる感じは無かった。
ジャニーズのくせに(失礼!)松村北斗くんも全然違和感を覚えなかったし。
非常に緩やかな三部作とも捉えられるかもしれない、最近の三作としては
「君の名は。」>「すずめの戸締まり」>>>「天気の子」
というのが、自分の順位だな。