バビロンまでは何光年?
2020年に第51回星雲賞のコミック部門を受賞した作品。
この作者だから、エロくて下品でもあるんだけど、
それでも星雲賞を獲ってしまうくらい、ちょっと奇妙なスペースオペラとして、
「銀河ヒッチハイクガイド」を想起させる(式解くとことか、絶対影響下にあるよな)
なかなか読み応えのあるSF漫画になっている。
SFらしい個々の小ネタ(印象に残ってるところでは、
キリストの秘密とか、3時間刑とか、首切りとか、
託児所踏んづけとか、図書館とか……etc.)も愉しめる。
基本はギャグ漫画なんだけども、その芯には一本通ったシリアスさがあって、
このタイトルにたどり着くラストシーンには、
なんか爽やかな感動すら覚えてしまう始末だ。
なかなか良かったんじゃないかな。