手塚治虫恐怖短編集 5 妖しの怪談編
収録作は「電話」「雨ふり小僧」「怪談雪隠館」
「ブロッケンの妖怪」「レボリューション」「もの憂げな夜」
「カノン」「百鬼丸の巻」「雪の夜ばなし」の9編。
”この世のものではないものたちとの交流・不可思議な現象”を
テーマにしたセレクションになっている。
とはいえ、このシリーズ全体としてだけど、恐怖感はほぼ無い。
個人的好みもあるだろうが、やはり切なさ系を感じさせる作品に秀作が多く、
その中でも意外性も感じさせてくれる「レボリューション」がベストで、
第二位がしみじみ沁みる「雨ふり小僧」だな。
第三位はこの流れだと「電話」にしちゃいそうだけど、
今まで設定としては知ってても、多分これで初めて読むことができた
「どろろ」の一話目「百鬼丸の巻」としたい。