クロノス・ジョウンターの黎明
いわゆるエピソード・ゼロって奴だね。
クロノス・ジョウンターが作られた頃の話(少なくともその一つの側面)を、
時間物ラブストーリーのセオリーに乗っけながら語った作品。
「クロノス・ジョウンターの伝説」と合わせて読みたい作品。
というのも、この作品単独だと、やっぱ弱いかな。
どうしても切実さが足りない。
圧倒的に爽やかさも足りない。
青春のラブストーリーではないんだものね。
なんだか郷愁のラブストーリー。
男性主人公二人共にとって、だもの。
だから、なんだかハッピーエンドも微妙な雰囲気で、
良かったねぇとしみじみは思わせてくれない。
そんな予感を滲ませるラストではあるけれど、
彼にとっては意味あるけれど、彼女にとってはあまり意味ないだけに、
淡すぎる予感でしかないわけだから。