変な家
「ヘンな間取り」みたいな本かと勝手に勘違いしてた。
ホラー系のミステリだったとは。
さっぱりミステリとは知らずに借りてしまったよ。
前半の間取り図からとんでもない推測が拡がっていく様は、
なかなかの面白みはあった。
しかも同じような着想ながら、それぞれ違いは見られる3軒分。
リアリティは一切無いながらも、この辺のわくわく感は
良かったんだけど、そこがピーク。
後半の奇妙な因習の因業一家の話になってからは、
リアリティなんかますますそっちのけで、どっちらけ(死後)気分に。
それでいて妙にいい話感も出そうとしたりして、
なんか結局ぐちゃぐちゃした作品に終わってしまった印象。
疑似ノンフィクション系の構造と、
横溝風の因縁話とがマッチしないと思うんだよなぁ。
なんか上手く「放送禁止」シリーズみたいに、
フェイク・ドキュメンタリーの範疇で描き切れれば、
も少しドキドキした作品になったようにも思うんだけどなぁ。
おっと、ミステリだから、採点対象か。まぁ当然6点だな。