新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ミステリと言う勿れ

09/16(土) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。

 
原作は未読。ドラマ版は全話鑑賞済み。
 
ドラマ版が好きで、キャラクタ物として鑑賞するのであれば、
全く問題無い作品。
久能整の長広舌や面倒くさい性格は存分に愉しめる作品。
 
ただ、いくらタイトルで「ミステリではない」と主張されていようが、
ミステリ映画ファンとしては、ミステリとしての出来映えも
期待してしまうところ。
 
その意味だと、やはりイマイチかなぁ。
 
時代錯誤も甚だしいし、キャラいじりみたいなもんだし、
いったいどこまでシリアスなのか不安になるほどの苦笑物。
 
犯人指摘の一言は、あまりにも見え透いていて、
パターンへの乗せ方が下手すぎる。
(原作のせいか、脚本のせいかわからないけど)
 
おそらく相当の割合の観客には、最初から犯人が
わかっちゃうのは、ミステリ映画として成功とは言えまい。