新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

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初心者向けミステリ講座(映像編) 第4回

第4回は「第3章:罠の衝撃!(3選)」「第4章:ホラーの驚愕!(3選) 」に選んだ6本です。

初心者向けミステリ講座(映像編) 第3回

第3回は「第2章:邦画にだって名作はある!(5選)」に選んだ5本です。

初心者向けミステリ講座(映像編) 第2回

第2回は「第1章:これぞ名作中の名作(5選)」に選んだ5本です。

初心者向けミステリ講座(映像編) 第1回

それでは昨日予告したとおり、「初心者向けミステリ講座(映像編)」を全7回でお届けします。 まず初日は、表表紙、目次、(そこから一気に飛んで)あとがき、裏表紙です。 本を読むときには、まずは解説やあとがきから読む主義なので、 「あとがき」と言い…

録音された誘拐

録音された誘拐作者:阿津川 辰海光文社Amazon 「透明人間は密室に潜む」収録の「盗聴された殺人」の感想で、 「まだシリーズ探偵を作るつもりは無さそうだが、このコンビ探偵は 充分短編集が作れるだけの作品を産み出せそうに思う。」と書いたけど、 作者自…

町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1

町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1 (ハヤカワ文庫SF)作者:R A ラファティ早川書房Amazon SF界のほら吹きじいさん、ラファティの傑作集。 大好きな作家の一人だと思ってたんだけど、 なんだかもの凄く読むのに時間がかかってしまった。 最…

マイクロスパイ・アンサンブル

マイクロスパイ・アンサンブル作者:伊坂 幸太郎幻冬舎Amazon とりあえず伊坂ってだけで、図書館予約してた作品だけど、 いざ順番が回ってきたら、こんな本だったのかと、ちょっとげんなり。 猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった …

ロジカ・ドラマチカ

ロジカ・ドラマチカ作者:古野 まほろ光文社Amazon いわゆる「九マイルは遠すぎる」な作品なんだけど、 ネチっこさが桁違い。 一字毎にとことん追究していく。 これはもう「推理」というよりは、「学問」の領域に近い。 ミステリというよりは、言語論理学。 …

名探偵のはらわた

名探偵のはらわた作者:智之, 白井新潮社Amazon 「名探偵のいけにえ」が思いの外、というより 期待をはるかに超えて良かったので、 この作品も評判良かったし、グロくないという話だったので、 こちらも読んでみることに。 長編というよりは、連作短編集とい…

岡山旅行記・横溝正史を旅する(最終回:『八つ墓村』を旅する)

予告編(岡山旅行記・横溝正史を旅する 全四回)に戻る

岡山旅行記・横溝正史を旅する(第三回:『本陣殺人事件』を旅する(下))

岡山旅行記・横溝正史を旅する(最終回:『八つ墓村』を旅する)に続く

岡山旅行記・横溝正史を旅する(第二回:『本陣殺人事件』を旅する(上))

岡山旅行記・横溝正史を旅する(第三回:『本陣殺人事件』を旅する(下))に続く

岡山旅行記・横溝正史を旅する(第一回:『獄門島』を旅する)

岡山旅行記・横溝正史を旅する(第二回:『本陣殺人事件』を旅する(上))に続く

予告編(岡山旅行記・横溝正史を旅する 全四回)

5/19~21で、九大ミステリ愛好会の初代と二代目(これが自分たち)で、 岡山の横溝正史ゆかりの地ツアーを行ってきたのだけど、そのレポートが ようやく仕上がったので、明日から全四回で公開していきます。 WORDでレイアウトしたこともあって、PDFファイル…

方舟

方舟作者:夕木 春央講談社Amazon なるほど意外性の衝撃がわかりやすいので、 一般の読書人にも受けているのが非常に理解出来る。 勿論、それだけではなくて、本格ミステリファンにとっては、 推理のロジックの手順の美しさが非常に印象に残るはず。 一つ一つ…

SFマンガ傑作選

SFマンガ傑作選 (創元SF文庫)東京創元社Amazon 収録作は手塚治虫「アトムの最後」、筒井康隆「急流」、松本零士「ヤマビコ13号」 萩尾望都「あそび玉」、石ノ森章太郎「胎児の世紀」、諸星大二郎「生物都市」 竹宮恵子「ジルベスターの星から」、山田ミネコ…

眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい間取りの話

眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい間取りの話: 説明不可能?なオモシロさ 身近な迷宮・異世界へGO!日本文芸社Amazon 変わり種の部屋の間取り図を集めた作品。 昔流行った「間取りの手帖」「ヘンな間取り」などと同趣向の本。 「変な家」も最初はこの類いの…

君待秋ラは透きとおる

君待秋ラは透きとおる作者:詠坂 雄二KADOKAWAAmazon 何やらかすかわからない作者らしい作品かもしれない。 異能力バトル。 鉄筋生成、猫化、空間統御、透明化などの「匿技」の持ち主たちを集める「日本特別技能振興会」。 この異能力バトルを軸に置いて、戦…

オバペディア

オバペディア作者:田丸 雅智潮出版社Amazon 作者の田丸雅智って寡聞にして知らなかったんだけど、 現代のショートショートの第一人者なんだそうな。 図書館で特集コーナーが組まれてたので、 一冊だけ借りてみようと、選んだのが本書。 読者から募ったアイデ…

魔女も恋をする

魔女も恋をする―海外ロマンチックSF傑作選1 (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)Amazon コバルト・シリーズ「海外ロマンチックSF傑作選」の1巻目。 この2巻が例の「たんぽぽ娘」で、結構長い間これでしか表題作が読めなかったのではないのかな。 自分…

明日から使える死亡フラグ図鑑

明日から使える死亡フラグ図鑑作者:茶んた宝島社Amazon 主に映画の死亡フラグあるあるを詰め込んだ作品。 これだけの数を詰め込んだことに価値がある。 このネタ自体が鉄板ネタなので、面白く読めないはずがない。 暇つぶしには最適。読んだその日には、すっ…

吸血鬼は夜恋をする

吸血鬼は夜恋をする: SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選 (創元SF文庫)作者:ヤング、マシスン他東京創元社Amazon 伊藤典夫が初めて単独編纂した同タイトルのアンソロジイ(ショートショート23編)に、 〈SFマガジン〉〈奇想天外〉の掲載作9編を追…

恐ろしく奇妙な夜

恐ろしく奇妙な夜 (奇想天外の本棚)作者:ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ国書刊行会Amazon 国書刊行会の世界探偵小説全集の中でも、最大の収穫の一つであることは間違いない (賛否両論はあるにせよ)「赤い右手」の作者、ジョエル・タウンズリー・ロジ…

11文字の檻

11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)作者:青崎 有吾東京創元社Amazon わたモテ(私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)のトリビュート作、 イラストレーターとの合作など、非ミス作品も含まれた、雑多なノンシリーズ短編集。 その辺の事情…

密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)作者:鴨崎 暖炉宝島社Amazon 今度もまぁ潔いくらいのハウダニット一本押しのオンパレード。 なおかつ物理トリックごり押し。今回は都合の良い接着剤も登場。 これは便…

その殺人、本格ミステリに仕立てます。

その殺人、本格ミステリに仕立てます。作者:片岡 翔光文社Amazon プロット自体はいかにも新本格っぽい作品なんだけど、 そういう雰囲気を身にまとっただけのように思えた。 タイトルに則ったように、そんなでもないものを、 本格ミステリっぽく仕立てたのは…

明智卿死体検分

明智卿死体検分作者:小森 収東京創元社Amazon 設定に雰囲気にミステリマニアならではの小ネタが 愉しめるという作品。 そういうところをたっぷり味わいながら 読みましょうってなところだろうな。 本格ミステリとして読むには、 「わずらわしい」って言葉が…

奸計の遁走曲

奸計の遁走曲 最新ベスト・ミステリー光文社Amazon 3年ごとに発売される、恒例の選者楽しすぎアンソロジー。詳細はこちら。 (ちなみに”たのしすぎ”ではなくて、”らくしすぎ”だからね) そんな安直な編集方針で秀逸なアンソロジーが出来るはずはないけど、 …

真夜中の密室

真夜中の密室作者:ジェフリー・ディーヴァー文藝春秋Amazon このタイトルだし、ウォッチメーカーが引き合いに出される犯人だし、 ってことで、期待感は高かったんだけど、なんか自分としては 意外にツボに入ってこなかった。 事件の構図自体は、いつもながら…

三体X 観想之宙

三体X 観想之宙作者:宝樹早川書房Amazon ファンによる二次創作なんだけど、全く違和感なく、 正編としても十分納得できるだけの出来映え。 作者公認の公式スピンオフで、ほぼ本編と同じ形態での 出版だもんね(日本だけでなく、本国も同じような形態らしいし…