エレファントヘッド
二年連続の「本格ミステリベスト10」の第一位。
あまりものグロさで敬遠してきてた作者だが、
昨年1位の「名探偵のいけにえ」はやはり凄い作品だったので、
これもさすがに読まずにはいられない。
そして、期待はやはり裏切られなかった。
相変わらずの多重推理の凄さ。
その多重推理に見合うだけの意外性に満ちたハウダニット。
そう、今回はロジックというよりは、
このハウダニットのそれぞれの着想に驚かされた。
鬼畜なエログロに胸糞な作品ではあるのだけど、
こんな爆誕な発想のハウダニットの連発を見せ付けられたら、
評価しないわけにはいかないからなぁ。
採点は8点。昨年度の暫定1位。
全体的にイマイチな昨年度なので、このまま順位を守り切りそうかも。