新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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アステロイド・シティ

TSUTAYA西友町田店にてレンタル。今回は二本だったので、これが最後。

 
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」や「グランド・ブダペスト・ホテル」などで知られる
ウェス・アンダーソン監督の作品は、私はこれが初体験。
 
とにかく作り手の感性が、ここまで如実に見える作品というのも珍しい。
 
この色彩感覚。ジオラマとしか思えないような舞台装置。
とことんシンメトリーにこだわった構図、etc……
 
劇中劇の構図も持っていて、物語の構造は複雑。
 
全く理解出来たとは思えないが、ストーリーを理解することに
意味のある映画とも思えないので、それはきっと良し、なのだろう。
 
とにかくこの作り手の感性や世界観に、ただただ受け身の体勢で、
ずっぽりと浸って、翻弄されるがままになっていればいいのだろう、な作品。
 
いやあ、変な物見させて貰った。堪能。