06/08(土) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
嫉妬しちゃうな。
自分は映画人ではないけれど。
これはハリウッド流の文法で描かれた、
それでも紛れもないゴジラ映画だと思えた。
それをこれだけの圧倒的なビジュアルで仕立て上げるんだから。
普通、ハリウッド化と云えば、基本設定やコンセプトの一部だけをいただいて、
あとは俺たちで勝手にやるから、お前たちはすっこんでろ、みたいな作品ばかり。
オリジナルへの敬意なんてかけらも見えないのが既定路線。
ところが本作に限っては、まったくの例外。
オリジナル版へのオマージュが溢れ出ちゃってる。
劇中で伊福部昭のテーマが流れてくるところなんて、胸が熱くなる。
エンド・クレジットで不覚にも泣きそうになるという珍しい体験もしたよ。
そして、その音楽も含めて、それぞれの怪獣の登場シーンのかっこよさ。
小さいころから東宝ゴジラで育ってきた、大きくなった怪獣少年たちにとっては、
これらのシーンだけでも感動せずにはいられないはずだ。
間違いなく、ゴジラ映画が大好きな人達が作った、ゴジラ映画なんだな。
だからもう共感せずにはいられない。
前作はゴジラの造形を見ただけで、オリジナルへの愛が感じられず見なかったけど、
そうではなかったのか、それとも今回の制作陣が特別だったのか。
シナリオ的には結構無茶なところや、突っ込みどころも多い作品で、
渡辺謙以外は共感を覚えられない人間キャラばかりだったりもしたけれどね。
でも、とにかく、これだけのゴジラ愛にあふれた、圧倒的なビジュアルと音楽で、
日本人が持っている愛着心をぶっ壊したりせずに、
魂を引き継いだ(とすら思える)作品にしてくれたことに感謝を感じるよ。