新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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映画 賭ケグルイ

TSUTAYAの新作・準新作5本1,000円で鑑賞した作品、第2弾。

 
漫画は1巻だけ読んでて、アニメは第2期だけ鑑賞、ドラマは未見。
 
この映画版は原作には無く、オリジナルストーリーらしい。
 
再現度は結構高いと思えた。
浜辺美波は上手い俳優とは思ってなかったし、
ビジュアルの雰囲気も彼女ではないよなと思ってたけど、
いざ観てみたら、蛇喰夢子だった。意外だけど、納得できた。
 
福原遥の怪演もなかなかだし、宮沢氷魚も地味に上手さが感じられた。
 
一方、ゲームや戦略はシンプルで緩い。
何よりメインのギャンブルが単に結果のみを示されるだけ。
途中の戦略や読みや謎解きがほぼ何も行われないので、
作者の都合だけに思えて仕方ない。
展開の妙味は面白い要素はあるのだけれど、
これではギャンブル物としての醍醐味が感じられない。
 
本ミスで語られてた「不連続殺人事件の「心理の足跡」を
彷彿させるロジック」ってのは、よくわからなかった。
 
賭ケグルイ」の映画化としては成功してても、
この作品をギャンブル物として捉えている自分には不満が残った作品。