爆弾
昨年度の「このミス」「ミステリが読みたい!」の二冠作品。
ということからもわかるように、
読み応えたっぷりな作品。
とぼけたサイキックな雰囲気の容疑者と、
切れ者の本庁刑事との、取調室での頭脳戦が
ほぼ全編に渡って続く。
映画だよなぁ。
対峙する二人と書記官(あとサポート役)。
映像として頻繁に目にする光景。
間違いなく映像化を企図してる作品。
本書中ではあっさり描写ではあるけれど、
映画だと見せ場に出来るであろう爆破シーン含めて。
そういうサスペンス要素だけではなくて、
構図のずらしが描かれているのも、二冠の要因か。
そういう面もあるので、本格厨の自分だけど、
採点は7点ということで。