ロンドン・アイの謎
うん、良いね。評判良かったのも納得。
ここまで綺麗にミステリとして収まってるとは
正直思っていなかった。
ロンドン・アイの謎自体は、ある意味想定範囲内の
真相ではあるんけど、それだけでは終わらない。
合わせ技でホントにお見事な仕上がりになっている。
さりげなく張られていた伏線も綺麗に立ち上がってくる。
また本作が非常にユニークなのは、
高機能自閉症の主人公の視点で書かれてること。
自閉症スペクトラムの児童の特徴を捉えて、
作品に反映されてるのを読むのは希有な体験。
これだけでも個人的には読む価値を感じられた。
両方の面から非常に良書に思えた作品。
悩まず8点! 昨年の海外は自分が読んだ中では、
いい作品がなかったので、コレがベストだな。