切願 自選ミステリー短編集
長岡弘樹の傑作選と期待して手に取ると、物足りない。
自選集と云うことで、最終の出来映えの善し悪しよりは、
完成までにエピソードのあるような作品への、
作者ならではの思い入れが反映されてるって感じだろうか。
ベストは迷わず「迷走」だな。
第二位は「わけありの街」かな。
この二作以外はどうしても選びたい作品は無いので、
第三位は珍しくパスとさせていただきたい。
小説推理新人賞受賞作である「真夏の車輪」も
収録されてるんだけど、これって特にツイストとか、
謎とかのある作品では無かったんだな。
採点は7点付けるのもちょっと躊躇かな、の6点。