新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

mystery

奇術探偵ジョナサン・クリーク第二十三話「閉じ込められた希望」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #23 「閉じ込められた希望」 TV番組で警察の密着取材をするカーラは、ある日、施錠された部屋で男性の遺体が発見され、警察と共に同行することになった。フェル警部は、被害者が睡眠時無呼吸症で亡…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第二十二話「欺いた砂浜」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #22 「欺いた砂浜」 ゴーストハンターのジャスティンが、自宅でFAXを受け取った後、酔ってボートを暴走させ命を絶った。そのFAXはジャスティンの愛人が、夫との離婚が合意した、と知らせるものだった…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第二十一話「仕立て屋の人形」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #21 「仕立て屋の人形」 ファッション界の帝王マルコ・バーグマンが自宅の部屋から投身自殺をした。マルコの部屋には、ドナ・ヘンリーに酷評された新聞記事が残されていた。後日ドナは、マスクをつけ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第二十話「マリアの髪」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #20 「マリアの髪」 音楽プロデューサーのダドリーは、歌手のサリーと結婚したが、生身の妻より自らが創り上げた映像の「サリー」に魅力を感じ、ビデオを眺める毎日だった。そんな時、ダドリーはマリ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十九話「最期の言葉」

おっと、ネタに困ってしまったから、これを再開しよう。 【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 ここからいよいよ4'thシーズン(最終シーズン)の開始。 #19 「最期の言葉」 何者かによって若い女性が2人絞殺された。事件の手がかりは、ク…

「盗まれた手紙」実践編(仮)

事件はなにげない日常の謎から始まった。 図書館から借りていた「騙し絵」が消失してしまったのだ。 勿論六人の探偵が見守る中から消え失せたわけではない。 家に持って帰ってブックカバーを外したのは覚えている。きっと家の中にあるはず。 読み終えた図書…

バカミス・トンミス概念図

昨日の日記の注にも書いたことだが、自分の言葉の使い分けを示すために、私自身がこうだと思っている概念を図で表してみることにした。 それがコレだ。 ”ミステリ”の全体領域を薄い水色で示す。 その底辺の方に「こりゃミステリとしてダメだろ」な”ダメミス”…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十八話「這い上がった死体」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 これが3'rdシーズンの最終作品。 #18 「這い上がった死体」 フロイド、カレン、ジョーは、ドラッグの受取情報を得るため、ガイガーと会うが、話がこじれて、フロイドはガイガーを撃ち殺してしまう。…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十七話「ジャッキーと会った夕暮れ」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #17 「ジャッキーと会った夕暮れ」 ミステリー作家の集会へ参加したジョナサンは、ファンの一人から奇妙な事件が起きたと伝えられた。それは、数々の有名人との情事を新聞に暴露した元モデル・ジャッ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十六話「亡霊の鍛冶屋」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 久しぶりに再開(ネタが尽きてきたともいう)。 #16 「亡霊の鍛冶屋」 記者のミミが、事件の謎解きをして欲しいとジョナサンを訪ねてきた。彼女は執筆大会の優勝者ロビンと不倫の関係にあり、彼が寝…

答合わせ(2010本格ミステリ・ベスト10)

原書房様からの頂き物。いつもありがとうございます。 2002年度版からこれで9年目、この本にコメント書かせて貰っています。本格ミステリ・ベスト10 2010作者: 探偵小説研究会出版社/メーカー: 原書房発売日: 2009/12/04メディア: 単行本 クリック: 31回この…

今年の本格はコレだ!

というわけで、ようやく〆切日の本日、投票終了。 今年はスタート出遅れてしまって、書き始めたのが四連休最終日。海外編の趣向コメント完成したのが、今朝の7時だったぜい(5時過ぎから起きて最後の仕上げ)。 というわけで国内編コメントは昼休み30分でで…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十五話「寒い国から来た物体」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #15 「寒い国から来た物体」 ある日マドリンのもとに、「明日の夜8時にカメラを持って倉庫へ来るように」と書かれた不可解な手紙が届いた。翌日マドリンは指示通り場所へ向かうと、グラウマン教授が…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十四話「完璧すぎるアリバイ」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #14 「完璧すぎるアリバイ」 パーティーでハイジという女性と知り合ったジョナサン。ハイジは、一緒に住んでいるオードリー叔母さんから、夢で見たことが現実に起こったということを聞く。実際に事業…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十三話「悪魔の仕業」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 ここから3'rdシーズンの開始。 #13 「悪魔の仕業」 アダム・クラウスのセクハラ容疑の裁判で証人として招かれていたジョナサン。その前日の夜、ジョナサンとマドリンは知り合いの夫妻の夕食会で、レ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十二話「ふたつの裁き」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 これが2'ndシーズンの最終作品。 #12 「ふたつの裁き」 強盗殺人を犯した中国人マフィアたちに有罪判決が下った。そして判決を下したスイートランド裁判官に対し、マフィアから報復宣言が出され、警…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第十話〜第十一話「死人が犯した殺人(前後編)」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #10 「死人が犯した殺人(前編)」 友人ダンカンの誕生日パーティーに招待されたフェリシティとクレア。ダンカンはフェリシティに好意を持っていたが、フェリシティはダンカンの親友のネビルのことが…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第九話「30秒のトリック」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #9 「30秒のトリック」 辛口舞台批評家のシルベスター・レフレイの邸宅で、150万ポンドもする貴重な絵画が消えた。その日は、学校の見学で少女たちが邸宅を訪れていたのだが、それは一瞬の出来事だっ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第八話「時は待たない」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #8 「時は待たない」 編集者のバリーとともに大手出版社の重役アントニアの家を訪れたマドリン。その家には針のない時計がたくさん飾られていた。ある晩、アントニアの夫のノーマンがニューヨーク出…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第七話「死への誘引」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 ここから2'ndシリーズの開始。 #7 「死への誘引」 ハロウィンの夜、夫のトムと娘のローナとともに仮装パーティーに出席したホラー作家のエマは、帰宅後、寝室で銃で撃ち殺された。犯人はトムを殴った…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第六話「密室の刃」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 これが1'stシリーズの最終作品。 #6 「密室の刃」 人類学者のエリオット・ストレンジ博士は、妻と息子夫婦と、十数頭のサルやゴリラと暮らしていた。放し飼いで動き回るゴリラが書類や郵便物を食べて…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第五話「消えた訪問者」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #5 「消えた訪問者」 伝説のロックバンド“エドウィン・ドルード”のギタリスト、ロイの熱狂的ファンだった16歳の少女が、彼の自宅に招かれるも、その後、行方不明になった。同じ頃、ロイはジョギング…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第四話「侵入した死体」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #4 「侵入した死体」 全身美容整形をし、波乱万丈の人生ストーリーを暴露本として出版することになったゾラ・ズバジェスキ。テレビのインタビュー番組収録中に、ゲストとして現れた担当医師のカーチ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第三話「開かない箱」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 #3 「開かない箱」 伝説の芸人、ジャック・ホリデーの先妻殺しの罪で逮捕されていたアランが釈放され、その直後にジャックの死体が核シェルターの中から見つかった。警察は自殺と断定するが、彼は手…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第二話「闇からの銃弾(後編)」

現在ミステリチャンネルにて絶賛放送中の「奇術探偵ジョナサン・クリーク」。 全てが飛びっきりの不可能犯罪ばかりという、気の狂ったような(勿論褒めてます)ミステリ・ドラマを見逃せるはずも無かろう。 「越境する本格ミステリ」やら、何年も前のMYSCON…

安楽椅子探偵と笛吹家の一族

2006年12月31日ミステリチャンネル放送分。なかなか見る機会がないまま、PSXのHDDの肥やしになったままだったが、GWに溜まってた分が解消されたおかげで、ようやく鑑賞。以下、ネタは割ってないつもりですが、想像させるような記述があるとは思うので、未見…

「Rの刻印」謎解きオフミ

……ってのを、日曜日にやってきた。 ちなみに「Rの刻印」ってのはコレのことね。優勝者にはエジプト旅行〜。Rの刻印 読者参加型犯人当てミステリー作者: ふじしろやまと出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/10/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 13回こ…

答合わせ(2009本格ミステリ・ベスト10)

昨日、献本が到着。原書房様、ありがとうございます。 2002年度版からこれで8年目、この本にコメント書かせて貰っています。 本格ミステリベスト10 2009作者: 探偵小説研究会出版社/メーカー: 原書房発売日: 2008/12/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: …

2009本格ミステリ・ベスト10投票

とうとう、こんな季節になりました。ココから下記のリンクを辿ると、投票所です。今年は特に国内物に関しては、目玉もなく低レベルの戦いになっちゃったなという印象。去年が充実してたから、その反動もあるんだろうけど。ちょっと寂しいな。 ところで、今年…

安楽椅子探偵と忘却の岬(推理編)

有栖川繋がりってことで。 〆切も過ぎたので、一応私の応募した回答を書いておくことにする。でも断言していいけど、これは正解ではないよ。 というのも、今回はなんだか二つの推理の方向性があって、それが結局全く交差することがなかったんだよね。その交…