新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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奇術探偵ジョナサン・クリーク第十六話「亡霊の鍛冶屋」

奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
久しぶりに再開(ネタが尽きてきたともいう)。

#16 「亡霊の鍛冶屋」
記者のミミが、事件の謎解きをして欲しいとジョナサンを訪ねてきた。彼女は執筆大会の優勝者ロビンと不倫の関係にあり、彼が寝言で言った「亡霊の鍛冶屋」という言葉が気になっていたのだった。ミミが詳しく調べてみたところ、一年半前にある古い館で起きた殺人事件が浮上したという。ジョナサンとマドリンは、ミミと一緒にその館へ出向くが……。

小さな謎から大きな真相。
SF色は薄いものの(ホラー色は充分)、謎からは想像も出来ないくらい込み入ったこの真相は、やはり第3シーズンならでは。
ぶっ飛んでるなぁ。
 
ミステリ的にはこの本筋以上に、途中でマディが仕掛けてきたマジックに意表を突かれた。
アダム絡みのユーモアでも見事に嗤わせてくれたし(特に日本人だからこそ笑えるシーンもあるしね)、色々と愉しめた秀作だったかな。