【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
#14 「完璧すぎるアリバイ」
パーティーでハイジという女性と知り合ったジョナサン。ハイジは、一緒に住んでいるオードリー叔母さんから、夢で見たことが現実に起こったということを聞く。実際に事業家の殺人事件や交通事故が起こり、それは確かに夢で見た内容と同じだった。彼女の家を訪れたジョナサンは、オードリーが金魚の餌を市場で買っているという話に耳を留める。
夢の中の予言。
この第3シリーズでは、SFホラーな謎作りに重点が置かれているため、結構苦しげな解決編になってたりもするのだが、さて本作はどうだろうか。
個人的には、意外にちゃんとまともに解決してるなぁという気持ちと、手掛かりの出てき方だとかにちょっと苦しげな部分も感じるかなぁと(意図せぬトリックとして捉えてみると面白いんだけど)、相半ばする感じかな。
さて、奇術で意図的に行う予言といえば、
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- あらかじめ決まっている結果を予言する。
- 結果を知ってから予言を行う。
- 予言に合わせて結果を操作する。
に分類されるんじゃないかな、と思うんだな。
だって「結果」として考えられるのは、「決まってる」「決まってない(操作できない)」「決まってない(操作できる)」の三つ以外には考えられないと思う。それぞれに対して予言を成就させるには、上記のようになっちゃうんじゃないかと(手段としては他にあり得るかもしれないか?)。
さあ、本作の場合はそのどれに当てはまるんでしょうか?
(……なんて見方をしても、果たして解けるかな?)