【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
第四シーズン、最終話。
#24 「不吉な像」
有名なシェフであるオーウェンは、古代日本で埋葬されていた僧侶の像を1ヵ月だけ美術館に展示することになったが、像は、ある日突然消えてしまう。オーウェンは、すべてが美術館の管理者であるテルマの仕組んだワナだと主張するが…。
有終の美は飾れず。
ミステリとしての充実のトリックが満載で、この第四シリーズこそがジョナサン・クリークの最高のシーズンだったというのが、個人的な評価。しかも一つのネタだけで一本を引っ張るわけではなく、必ず複数のネタで多面的な愉しみを魅せてくれた。
このまま最後まで続いてくれれば、より凄いシーズンになったろうと思うが、前話、そしてこの最終話と段々と尻すぼみで終わってしまったのが残念。正直、この最終話が最もつまらなかった。
消失の謎(ハウダニット)と映像の謎(ホワットダニット)、第四シリーズ特有の異質の謎を複合で魅せるやりくち。ハウダニットは同時に妙なホワイダニットの答にもなるというテクニックもあるのに、つまらない。
映像の謎もちょっと下世話すぎたしなぁ。見方を変えれば、という面白味はあるんだけど。
スペシャルを除けば、これがジョナサン・クリークの最終話というのは、どうにも収まりが悪い。
……ということで、是非とも第五シーズンを、切望!!!!