【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
#21 「仕立て屋の人形」
ファッション界の帝王マルコ・バーグマンが自宅の部屋から投身自殺をした。マルコの部屋には、ドナ・ヘンリーに酷評された新聞記事が残されていた。後日ドナは、マスクをつけた男に、批評記事が載った新聞をちぎって食べるように脅される…。
トリックの複合攻撃。
「斬新なトリック」が特徴的な第四シーズンだが、この話では大きなトリックが二つも。殺人トリックに人物入れ替わりトリック。どっちかだけでも充分一話を支えられるトリックなだけに、ちょっとお得感。
殺人トリックもよく出来てはいるのだが、なんといっても人物入れ替わりトリックが今回の華。
意表を突いたバカトリックの炸裂に、「うひょーっ!」と変な雄叫びを上げそうになったぞ。バカさ加減ではシリーズ中でも屈指の出来映えかと。
トリックは充実の一編だったが、大きなトリックを二つも仕込んだせいか、ストーリーやその他の印象度としては薄く、総合的には地味な後味になってるのは勿体ない気がするなぁ〜。