原書房からの依頼が昨日届いた。
この10年間の海外本格ミステリのベストを選出するのだそうだ。この期間の初訳・改訳・完訳作品から、ベスト5を投票せよとのこと。いやあ、しかし、このミスならともかく、本ミスでこの10年に絞ったベストを選出する意義はあるのだろうか。毎年古典発掘系が上位を占めてるんだもんなぁ〜。本当にゼロ年代に書かれた作品がいったいどのくらいランクインしてくるのか?
自分の海外作品読書傾向も、まぁそんなようなものだからな。ってわけで、ここ10年の自分の年間ベスト3を振り返ってみた。
【2000年】
1位: 悪党どものお楽しみ パーシヴァル・ワイルド 8点
2位: サム・ホーソーンの事件簿I E・D・ホック 8点
3位: 悔恨の日 コリン・デクスター 8点
【2001年】
1位: 最上階の殺人 A・バークリー 9点
2位: 第三の銃弾(完全版) カーター・ディクスン 9点
3位: ジャンピング・ジェニイ A・バークリー 8点
【2002年】
1位: 四つの扉 ポール・アルテ 8点
2位: レイトンコートの謎 A・バークリー 8点
3位: ウィッチフォード毒殺事件 A・バークリー 7点
【2003年】
1位: ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎
アントニー・バークリー 8点
2位: 死が招く ポール・アルテ 8点
3位: 捕虜収容所の死 マイケル・ギルバート 8点
【2004年】
1位: 魔術師 ジェフリー・ディーバー 8点
2位: フェッセンデンの宇宙 エドモンド・ハミルトン 8点
3位: 絹靴下殺人事件 アントニー・バークリー 7点
【2005年】
1位: クライム・マシン ジャック・リッチー 8点
2位: クリスマス・プレゼント J・ディーヴァー 8点
3位: 最後の一壜 スタンリイ・エリン 8点
【2006年】
1位: 死の相続 セオドア・ロスコー 8点
2位: ヴードゥーの悪魔 J・ディクスン・カー 8点
3位: 幻を追う男 J・ディクスン・カー 8点
【2007年】
1位: シャーロック・ホームズの栄冠 北原尚彦編 8点
2位: 虚空から現れた死 クレイトン・ロースン 8点
3位: ウォッチメイカー ジェフリー・ディーヴァー 8点
【2008年】
1位: ナポレオンの剃刀の冒険 エラリー・クイーン 8点
2位: 七番目の仮説 ポール・アルテ 8点
3位: ロジャー・マーガトロイドのしわざ
ギルバート・アデア 8点
【2009年】
1位: 死せる案山子の冒険 エラリー・クイーン 8点
2位: 騙し絵 マルセル・F・ラントーム 8点
3位: 災厄の紳士 D・M・ディヴァイン 8点
やはりゼロ年代のリアルタイムって、デクスター、ディーヴァー、アデアくらいしかないやん。取りあえずディーヴァーは落とさずに入れるとして、あとの4作は古典で決めるしかないな。