【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
#15 「寒い国から来た物体」
ある日マドリンのもとに、「明日の夜8時にカメラを持って倉庫へ来るように」と書かれた不可解な手紙が届いた。翌日マドリンは指示通り場所へ向かうと、グラウマン教授が宇宙人の骸骨だという謎の物体を用意して待っていた。しかし、いきなりアメリカ軍がやってきて、骸骨をトラックに積み去っていった。基地に戻るとその骸骨は忽然と消えていて……。
第3シリーズを代表する作品。
雰囲気的にはもう抜群。違う番組録っちゃったんじゃないよなと、一瞬不安になるくらい。まぁ冒頭から太ったオバチャンいるんで間違いはないんだけど。でもこれって、まるっきり「Xファイル」(「トワイライト・ゾーン」と書こうとして思いとどまったよ)。
とはいえ、謎は一点に集約されてるわけで、完璧に当てることは出来なかろうとも、ある程度こういう感じのことだろうなとは想像が付けられる話だったように思う。
ミステリとしてどうのこうのと追求したくなる本格原理主義者ではなく、ミステリ・ドラマとして楽しみたいという人ならば、きっと上位に挙げそうな作品。
特に第3シーズンは、謎以上に込み入った真相が行き過ぎちゃってる作品が多いので、このシンプルなわかりやすさという意味では、ピカイチの出来映えだろう。