新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

mystery

黒井戸殺し

04/14 フジテレビ放送分。 いやあ、面白かった。 それでいて原作に忠実っぽい。 (自分の記憶には全く残ってないけど、妻は見ながら 色々と思い出したところがあって、それらは合致してた) 勿論、三谷ならではのくすぐるユーモアは、 たっぷりと盛り込まれ…

2017年度ミステリ順位表('19.06.14更新)

国内 1位:鮎川哲也探偵小説選 鮎川哲也 9点 2位:本格ミステリ戯作三昧 飯城勇三 8点 3位:7人の名探偵 講談社 8点 4位:狩人の悪夢 有栖川有栖 8点 5位:屍人荘の殺人 今村昌弘 8点 6位:ホワイト・ラビット 伊坂幸太郎 7点 7位:双蛇密室 …

2016年度ミステリ順位表

国内 1位:図書館の殺人 青崎有吾 8点 2位:許されようとは思いません 芦沢央 8点 3位:ノッキンオン・ロックドドア 青崎有吾 7点 4位:いまさら翼といわれても 米澤穂信 7点 5位:ケムール・ミステリー 谺健二 7点 6位:桜と富士と星の迷宮 倉阪…

これこそが本格

Twitterで、本格ミステリ・オールタイムベストアンケートをやってるという 案内を受けたので、10作品を選出してみることにした。 先程ツイート完了(ハッシュタグ #ATB本格)。以下、選考理由説明。 東西問わず10作品って、泣きたくなるよな極端な制限なので…

ライトノベル・少女小説から選ぶオールタイムベストミステリ

7/23の日記のコメントで、またまたこんな企画やってるのを知って、しょうこりもなく参加。 こういうのってやっぱり楽しく悩めるんだもの。 以下が、投票した十作品(順位無し、著者名五十音順で) ・GOTH(乙一) ・八月は一夜限りの心霊探偵(霧舎巧) ・ト…

オールタイムベスト短編(海外編)

続いて、海外編にも参加。 1.エドガー・アラン・ポー「盗まれた手紙」 2.アントニー・バークリー「偶然の審判」 3.ロード・ダンセイ「二壜のソース」 4.ディクスン・カー「第三の銃弾」 5.G・K・チェスタトン「折れた剣」 6.アガサ・クリスティー「検察側…

オールタイムベスト短編(国内編)

全く活用してなかったTwitterだけど、6/2のブログでお誘い受けたので、こんな楽しい企画に参加。 なんと国内ミステリ短編のオールタイムベストを決めようって企画なのだ。 興味ある方は #ATB短編 というハッシュタグで検索だ! ちなみにベスト50の結果がココ…

NHK 謎解きLIVE 英国式ウイークエンド殺人事件

12/7,8に二夜連続でBSプレミアムにて放送されたもの。 イギリスで人気の「体験型ミステリーツアー」。事件のシナリオが仕込まれたツアーに、犯人、被害者、容疑者、刑事を演じる俳優が客に紛れている。“探偵”としてツアーに参加する客は、次々に起こる事件を…

追悼:連城三紀彦氏

19日に連城氏が亡くなっていたそうだ。 http://mainichi.jp/select/news/20131022ddm041060064000c.html 詩情性と意外性をこれだけ融合できる作家は、他に存在しない。 きっとこれからも氏を越える人は現れてはこないだろう。 個人的な思い出を語らせて貰お…

週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100(コメント掲載されてます)

文藝春秋社からの頂き物。どうもありがとうございます。 読了ではないので、[book]タグは付けずにおきます。週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100 2013年 1/4号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/11/21メディア: 雑誌購入: 7人 クリック: …

忘却の彼方

すっかり忘れてました、SRの会ベスト投票。 今日結果が掲載されたマンスリーが送られてきて、ようやく思い出した次第。完璧に忘却の彼方だった〜 ところで今回の結果(コチラを参照ください)はかなり意外。 SR色がかなり薄い結果だったんじゃなかろうか。 …

本格ミステリ・ベスト10投票

もうだいぶ過ぎちゃった話だけど、先々週末の金曜日(11/04)が、これの〆切。 ミステリ畑以外の人で読んでくださってる人向けに一応説明しとくと、毎年年末になると、その年のミステリで何が良かったかを有識者(?)の投票で決めちゃおうという、ランキング本…

21世紀本格短編

原書房より封筒が届く。 「あれ、今年、異様に早くね?」と思ったら、本ミスの投票依頼より先に、21世紀本格短編ベストのアンケート依頼だった。 そりゃあもう総合点として麻耶くんは一位に入れなくちゃいけないわな。どの作品を選ぶかだけ。 それと絶対に入…

探偵小説評???

まずはやはりこの叙述形式の斬新さに心惹かれる。 章ごとに入れ替わりながら、呼応しているようでいて、 同じ出来事を表面、裏面から描き出していくのだ。 そして、この短さの中に巧みに織り込まれていく伏線。 徐々に盛り上がっていくサスペンス。 結末こそ…

短編ミステリ漫画十選(その5)

短編ミステリと言いながら、ここまでシリーズ中の一作を選んできてしまったので、ここらで本当の単発物を。夜の歌 (少年サンデーコミックス)作者: 藤田和日郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 1995/07メディア: コミック クリック: 20回この商品を含むブログ …

短編ミステリ漫画十選(その4)

少女漫画、少年漫画、青年漫画という流れで来たからには、次はもっとアダルトなエロ漫画の世界へ(つってもそんなにエロエロではないので、普通(何をさして言う?)の人でもきっとOKだぞ)。まりなミステリーファイル 2 (BUNKA COMICS)作者: 白虎丸出版社…

短編ミステリ漫画十選(その3)

少女漫画、少年漫画と来たら、やはり今度は青年漫画から。ホームズ 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 久保田眞二出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/01メディア: コミック クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る久保田眞二「ホームズ(全2巻…

短編ミステリ漫画十選(その2)

少女漫画に続いては、少年漫画から。まずはキャッチーなところで超メジャー級を登板させよう。ゴージャス アイリン (ジャンプスーパーコミックス)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 創美社発売日: 1987/02/10メディア: コミック購入: 1人 クリック: 65回この…

短編ミステリ漫画十選(その1)

正直なところこの頃ネタに困ることが増えてきたので、新たな企画物を立ち上げることに。 随分以前に企画してはいたのだけど、結局コンテンツには仕上がらなかったコレを改めて。 「短編ミステリ漫画」という括りにはしたけど、正直完璧な単発物で揃えるのは…

奇術探偵ジョナサン・クリーク 特別版 「怨恨の木」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 2010年イースター・スペシャル。2009年版に続いて、相方はジョーイ。謎解きのWebsightを運営と、事件に遭遇するお膳立てが出来てる設定なんで、このままTVシリーズ版にしてくれたらいいのに〜〜! …

奇術探偵ジョナサン・クリーク 特別版 「悪夢の部屋」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 TVシリーズ最後のシーズン4(2004年終了)から5年明けた2009年ニューイヤー・スペシャル。三代目の相方、謎解きのWebsightを運営するジョーイが登場。代替わりする毎に横幅が狭くなり、若返って、美…

奇術探偵ジョナサン・クリーク 特別版 「特別な存在」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 本作は2001年のクリスマス・スペシャル(シーズン3と4の間)で、このスペシャル版からマディに変わって、初めて二代目のカーラが登場。パイロット版だからというわけか、TVシリーズ版とは設定が違うよ…

SMな三冊が到着する

金・土・月と、続けざまに原書房様より寄贈本到着。いつもどうもありがとうございます。 いずれもサディズム・マゾヒズムのSMな作品じゃないのかしらん、と題名を見てのけぞる。 「第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 受賞作」の二作が凄いことにな…

奇術探偵ジョナサン・クリーク 特別版 「窓の向こう側」

ようやく特別版四作が全て録画出来たので、久々にこのコーナーの復活。 【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 本作は1998年のクリスマス・スペシャル(シーズン2と3の間)なので、相手役は初代のマディ。 マレラ・カーニーは、かつて“ブラ…

Sの紋章 答合わせ

というわけで届いたよ、解答編。 犯人も違っていたとは…… ぐふっ。あっちの方でも出しときゃ良かったよ。 しっかし、書かれていることは素直にそのまま押し戴くしかなかったのね。 そんでもって、書かれていないことは何だってあり得ると思うしかなかったの…

ヒッチコック劇場 シーズン1 第四話「ひき逃げを見た」

12/13 AXNミステリー放映作品。このブログのコメントでお薦めをいただいた作品。 第4話「ひき逃げを見た!」 I Saw the Whole Thing 推理作家バーンズはひき逃げの罪で告訴されてしまう。事故の目撃者である5人全員が「車は一時停止しなかった」と証言するが…

本ミスとすご文

というわけで、昨晩が本ミス投票の〆切日。 仕事忙しかったし、土曜日〆切だと思いこんでたこともあって、事前準備がほとんど出来ていなかった。二割ほどは書けていたのだけど、残り八割は帰宅後の三時間勝負。もう既に楽な趣向のアイデアが残っていなかった…

ゼロ年代海外本格ミステリ・ベスト5(『幻影の書庫』選)

結局昨日は一日バテあがっていたので、親父の焼き鳥レポートは書けず仕舞い。明後日の休日にはなんとか仕上げたい。 とはいえ、全く代わりのネタがないよ。漫画も未読作品ばかりが溜まってるし。 そんなわけなので、〆切前の公表はマナー違反だとは思うが、…

ゼロ年代海外本格ベスト

原書房からの依頼が昨日届いた。 この10年間の海外本格ミステリのベストを選出するのだそうだ。この期間の初訳・改訳・完訳作品から、ベスト5を投票せよとのこと。いやあ、しかし、このミスならともかく、本ミスでこの10年に絞ったベストを選出する意義はあ…

奇術探偵ジョナサン・クリーク第二十四話「不吉な像」

【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】 第四シーズン、最終話。 #24 「不吉な像」 有名なシェフであるオーウェンは、古代日本で埋葬されていた僧侶の像を1ヵ月だけ美術館に展示することになったが、像は、ある日突然消えてしまう。オーウ…