文藝春秋社からの頂き物。どうもありがとうございます。
読了ではないので、[book]タグは付けずにおきます。
週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100 2013年 1/4号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 雑誌
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新刊の合間に本書を指針に古典読み込んでいくって状況だと、読み潰し(全冊読破)なんて考えたら、ホント一生かかっちゃうかもしれないものね。
おそらく相当にミステリを読みこなした人達が、迷いに迷って選び出したわずか10冊づつの集大成。中には読み手を選ぶ作品はあるだろうけど、きっとどこぞ輝いてるだろう作品ばかり。
前回(文春文庫版の方)がたしか連城が出たばかりの頃。当然新本格なんて影も形も無かった時代。
強い作品はやはり時代を超えても強いんだけど、評価が動いた作品達や新しく入選した作品達が、大まかなミステリ界の流れを示し出していて興味深い。
初心者には格好のブックガイドとして最適なのは勿論だけど、上級者はランキングしか楽しみが無いのかというと決してそうではない。
作品紹介に付加されてる「うんちく」ってコーナーが、ベテランにも新たな+αの知識を与えてくれる(これはナイス・アイデアや!)。
これで800円は絶対に安いと思うぞ。
ちなみに私の投票した順位はコレ。
オールタイムベストなので、面白味の無いリストで申しわけないけれど。
国内編
第一位(虚無への供物/塔晶夫)
第二位(りら荘事件/鮎川哲也)
第三位(斜め屋敷の犯罪/島田荘司)
第四位(本陣殺人事件/横溝正史)
第五位(弁護側の証人/小泉喜美子)
第六位(妖異金瓶梅/山田風太郎)
第七位(危険な童話/土屋隆夫)
第八位(そして扉が閉ざされた/岡嶋二人)
第九位(翼ある闇/麻耶雄嵩)
第十位(迷路館の殺人/綾辻行人)
海外編
第一位(アクロイド殺害事件/アガサ・クリスティ)
第二位(皇帝のかぎ煙草入れ/ディクスン・カー)
第三位(三つの棺/ディクスン・カー)
第四位(ギリシャ棺の謎/エラリー・クイーン)
第五位(死の接吻/アイラ・レヴィン)
第六位(ジェゼベルの死/クリスチアナ・ブランド)
第七位(毒入りチョコレート事件/アントニー・バークリー)
第八位(スカイジャック/トニー・ケンリック)
第九位(あなたに似た人/ロアルド・ダール)
第十位(心ひき裂かれて/リチャード・ニーリィ)
国内編だけはコメント付きで出したら、全10作品のうち、3作のコメントが掲載されてた(麻耶君のだけ一部抜粋だったけど)。
1位〜20位、21位〜50位、51位〜100位と、コメント掲載コーナーが三箇所に別れてて、それぞれのコーナーで一編づつ(P61,P124,P182)だから、バランスの良い高打率だったのでは。