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”脳内タイムトラベル”というアイデアの性質上、現実は何も変えることが出来ない。唯一変えることが出来るのは、自分自身の未来だけ。
「もう取り戻せない過去」をもう一度別の形で疑似体験することで、そのもう一つの可能性が開く道の力を自分自身のものとすることが出来る。取り戻せない過去と、あり得たかもしれない過去のギャップからの再生を上手く描いたのが「約束覚えてる？」だったな。
もう一つこの設定からは、過去の事実を知ることが出来るという、謎解き系の展開も行われている。しかし残念ながら、そちらの方向はさほどの巧みさはなかったなぁ。
ラストは縦筋としての意外な展開も見せているが、全体的にはちょっと弱いかな。
