- 作者: ポールアルテ,平岡敦
- 出版社/メーカー: 行舟文化
- 発売日: 2018/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
おお、すごい、すごい!! これは愉しいぃ~~~!!
久しぶりのアルテは、久しぶりの快作!!!
おそらく本書がこのもう一つのシリーズのピカイチ作品なんだろうけど、
これからの続刊も読みたくさせてくれるじゃないか。
これから出るだろう未知の作品を加えても、アルテのベスト3を選ぶことがあれば、
自分の中では本書が漏れることは、きっと無いだろうと思えるほど。
とにかく謎が魅力的。
家が消える有名作品は数あれど、通りが消えてしまうのだ。
ファンタジーとしか思えない、美しく幻想的な謎。
島田荘司理論の最良の具現化例の一つと言っても、全く過言ではあるまい。
虚実を実に巧みに織り交ぜて、ファンタジーを成立させている。
しかもいつもの腰砕けではなく、納得のいく謎解きになってると思う。
いろいろと力業は感じるものの、意外性ある解決にも唸らされる。
採点は間違いなく8点。
好き嫌いで云えば、カササギよりも好きかもしれないけど、昨年の第二位に。