[rakuten:hyoutan:10012046:detail]
続いては、新旧の”新”の方。年月を経るほどに、ステレオタイプな作品から、「LIAR GAME」の系統に繋がっていく様が見て取れる。
わかりきった結末へ向かうだけの「@ラヴァーズ」。設定の独自性とゲーム要素が導入されるが、謎や意外性はない「ナインダーツ」。設定の独創性は更に増し、謎は無くとも解決のある「サンソウ〜禁断の占術〜」の第一話。更に事件・謎・意外性と大幅にアップした第二話。この二話目の質だったら、完結まで読みたくさせられたんだけどな。尻上がりに良くなっていて、なるほどこうして「LIAR GAME」につながって来たのか、とよくわかる。*1
学生時代の秋山を描いた表題作単独の価値よりも、全体として「LIAR GAME」自体のルーツが見えたようで、興味深い作品集だったと思う。