新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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点滅してたら渡らない

大蛸に、、、ちゃうちゃう、「負うた子に教えられ」って言葉があるが、自分も子を持てば、それがよくわかる。子育てをしていると、自分の身を振り返る機会が幾度となく訪れるのだ。子供に教える、子供を育てる、という行為は、自分自身も教えられ、成長させられる行為に他ならないだろう。
また子供が成長するに従って、本当に子供に教えられることだって出てくる。
たとえば、そんな一つの話。
 
最近は休日も一万歩を目指しているので、娘と二人で散歩に出かける機会が多い。横断歩道のほんの直前で信号が点滅し始めた場合など、極端にせっかちな性格の自分としては、つい娘の手を引いて走ってしまうのだ。そうすると娘に怒られてしまう。
「点滅してたら、渡っちゃいけないんだよ」
そんなやりとりが何回かあって、ようやく自分も信号を待てるようになった。
すると不思議なことに、なんだか心のゆとりが持てるようになった。信号を待つ、たったそれだけのことなのに、何でそんなに焦ってたんだろって、せっかちに走ってた以前の自分が馬鹿馬鹿しく思えるくらい。そうなるとね、信号ばかりじゃないんだ。一事が万事、いろんなことに対しても、精神的な余裕が持てるようになったんじゃないかと思う。
 
ちょっとだけ立ち止まる、心のゆとり。ちょっとだけと思える、心のゆとり。
体調や心の調子だって、きっとそう。
点滅してたら、渡らない。
黄信号を感じたら、どこかが点滅していたら、ちょっとだけ立ち止まってみようよ。
……それが大事。
 
たまにはエッセイ風にまとめてみようと思い立ったコンテンツ(なんて狙いをばらす必要なんかないのに(苦笑)。まぁ、照れ隠しってことにさせてくださいな)。
大凧に(しつこいってば)、、負うた子に教えられた話でした。