新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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珠玉の名作アンソロジー 3 100万回のkiss

 
1巻が良かったので、だいぶ期待したこのアンソロジーだったが、
その後読んだ5巻7巻はかなり微妙なとこだった。
 
でもって本巻だが、テーマがテーマだけに、ということもあってか、
やはり個人的にはほとんどそそられなかった巻だったな。
 
キスが何らかの意味を持つような作品ばかりでも無かったし。
 
ベストはある意味王道だけど、サブを支えるおばあちゃん達の
キャラが魅力的なので、波津彬子「パラダイス・ゾーン」で。
 
第2位はちょっと不思議なファンタジーが、印象深い雰囲気を
醸し出す西炯子「水が氷になるとき」で。
 
第3位は萩尾望都の初期作品「6月の声」で。
2位、3位はどちらもキスの意味合いはほとんど無いけどね。