新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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珠玉の名作アンソロジー 5 どこかにある猫の国

 
1巻はあれだけべた褒めできたのに、こっちはしょうもなかった。
 
猫の日常光景を単に描かれても興味持てないってば、だったり。
このテーマアンソロジーに載ること自体がネタバレ、だったり。
猫が出てさえいればいいでしょってことはないだろ、だったり。
 
どうもこういう動物テーマのアンソロジーって、
そういう安直セレクト度合いが見え透いちゃって、
あまり良いセレクションと思えるものなんて、そうそう無いような気がする。
 
ベストは冒頭の波津彬子「灰色の貴婦人」
アンソロジー掲載として素直に納得出来たのはこの作品だけだったかも。
 
第二位はこのテーマで掲載されること自体で台無しになってしまってはいるんだけど、
岩館真理子「夕暮れバス」で。
 
第三位はこの人のメルヘンとしては全然上位でも何でもないんだけど、
奈知未佐子「幼枕」で。