箱船はいっぱい: 藤子・F・不二雄[異色短編集] 3 (3) (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
- 作者:藤子・F・不二雄
- 発売日: 1995/07/15
- メディア: 文庫
「幸運児」同様、藤子Fの異色短編集は間違いが無いな。
そこまでツイストの効いた作品があるわけではないし、
とんでもない着想があるってことでもないけど、
やっぱりどこか引き込まれるアイデアがあって、
ショートショートの長さで、世界が綺麗に完結してるんだよな。
個人的ベストは名作の評価が定着している「カンビュセスの籤(くじ)」だな。
着想をこの極限の状況として描き込み、またその描き方もたまらん。
第2位は「イヤなイヤなイヤな奴」で。
これはツイストのあるオチがすぱっと決まった作品。
第3位はこうなることはわかってても、それでもやはり
その哀切さに胸を打たれてしまう「ノスタル爺(じい)」で。