言葉を<獣>の姿で見ることができるという設定に心惹かれる。
言葉をイメージ化するに当たって、
やはりその言葉の意味を吟味する必要があり、
それがどういう風に描かれるか、興味が続く。
1つ1つの獣の姿だけでなく、「言葉の生息地」という形で、
全体の景色の中に構成されるので、形だけではなく、
行動としても表現できるのが、更に深みを増している。
一つ一つの言葉だけではなく、詩というものも
重要なモチーフになっている。
この巻の中では、小学生の時の東雲が
谷川俊太郎の「生きる」を音読するシーンが圧巻。
この先もどうなるのか見てみたい。