新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

言葉の獣 1巻

 
言葉を<獣>の姿で見ることができるという設定に心惹かれる。
 
言葉をイメージ化するに当たって、
やはりその言葉の意味を吟味する必要があり、
それがどういう風に描かれるか、興味が続く。
 
1つ1つの獣の姿だけでなく、「言葉の生息地」という形で、
全体の景色の中に構成されるので、形だけではなく、
行動としても表現できるのが、更に深みを増している。
 
一つ一つの言葉だけではなく、詩というものも
重要なモチーフになっている。
 
この巻の中では、小学生の時の東雲が
谷川俊太郎の「生きる」を音読するシーンが圧巻。
 
この先もどうなるのか見てみたい。