新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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04/16(日) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。これで三週連続。
「映画ネメシス」「ノック」と二週連続でハズレを引いたけど、これはGood!

 
前作はPC画面の中だけで、どう映画を成立させるのか、という興味が最初にあって、
それを満足させてくれるだけでなく、きっちりとしたサスペンス映画の骨格に
驚きのどんでん返しも味合わせてくれて、後味も良い名作サスペンス映画だった。
 
今回はもうその手法としての手の内はわかっているぞと、ゆったり構えてたら、
とにかくこのスピード感に終始圧倒されまくりだった。
 
主人公の女の子が、ディジタル世代(というかSNS世代か)の申し子みたいなもんで、
様々なガジェットを縦横無尽に駆使しまくり。
スーパー捜査官とでも名付けたくなるほど、一人で(オフの友人やネットの向こう側の
協力者がいたりはするけど)獅子奮迅の大活躍。
 
この一つ一つの気付きが知的で、ミステリ心をくすぐりまくるんだよなぁ。
最後の最後の落とし方も、これまでの伏線を活かした、ユーモアの効いた乙なもの。
ニヤリとできて、これまた後味の良さに繋がっている。
 
サスペンスとしても、前作ほどのツイストは無いにしても、伏線が収束する納得の真相。
 
二作続けて、傑作サスペンスと評して良い作品だと思う。裏切らないなぁ。
 
あっ、ちなみに前作との繋がりは全く無いので、こちらが最初って方もご心配なく!