- 作者:アンソニー・ホロヴィッツ
- 発売日: 2019/09/28
- メディア: ペーパーバック
前作に続いて、二年連続三冠王の作品(次作もなので、三年連続なのだが)。
今更にして、ようやくの読了。
それだけの作品というわけで、一体今度はどんな手で来るんだろうと、
相当身構えてしまってたんだけど、意外にフツーなミステリだったので、ちょっと拍子抜け。
たしかに良く出来てはいるんだけど、前作が無かったら年間ベストに
入るような作品ではないだろうなと思えてしまった。
ミステリとしてもミスリードや伏線など、存分に凝ってはいるけれど、
でも、やっぱこのフォーマットの方が評価されてるんだろうなぁ。
自分自身をワトソン役にして、現実の要素を数多く組み込んで、
現実と虚構との境目を曖昧にして興味を惹きつけている。
探偵役の憎たらしさ(という魅力)も古典の系統に準じていて、
シリーズとしての展開も組み込まれてるようだし、
その辺はやっぱ巧みだなぁ。
なんのかんの云ってはみたが、海外物加算を加えると、
採点はやっぱ8点を付けざるを得ないかな。
順位表に入れ込んでみたら、第4位だな。