黒博物館 スプリンガルド
単行本1冊とは思えない密度に圧倒される作品。
バネ足ジャックという実際の都市伝説をモチーフに、
想像力を膨らませたストーリーが濃密。
怪人造形は極端なので、漫画として割り切るしかなく、
取っつき感としては、個人的には若干削がれた要素はあった。
主人公も実在の人物をモデルにしてるので、
最初はちょっと感情移入しにくいところはあったりはしたけど、
最終的にはちょっと切ないラブストーリーに仕上がってた。
締めくくり方のちょっとしたツイストも良かったな。
合わせて読むと心地良さが倍増する続編も掲載されてて、
全体通した読後感も非常に良い作品に仕上がってる。
装丁のかっこよさもあいまって、満足の一品。