- 作者: 日本推理作家協会
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/11/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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短編ミステリの傑作選って感じがしないや。
なので、ベストは本格ミステリ色の強い作品の中から、
どうしても大山誠一郎「うれひは青し 空よりも」になっちゃうかなぁ。
氏の作品の中ではさほど高レベルのものではないのだけど。
本格性よりも読み物として重点を置いたような作品だから、
本書のようなアンソロジーには向いているのか。
第2位は芦沢央「願わない少女」で。
この人の強みであるホワイではないんだけど、
まんまとミスリードされて、意外性は感じられる。
第3位は再び本格ミステリ色の強い作品から、
西澤保彦「パズル韜晦(とうかい)」で。
ちょっと書き方がくどいんだけど、ミステリらしい
伏線と真相の上手さは際立っている。
ミステリではないけど、作品の良さという点では、
柚月裕子「背負う者」が個人的裏ベストかもしれないけど。
採点はやはり三年毎の二分冊とは思えないレベルの6点。