新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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今日奇妙な金のアニメを見ましょ

新風舎が倒産してしまったので、ここで出版されていた本がますます入手しにくくなってくるはずだ。とは云え、自費出版系の出版社なので、ほとんど話題に登ることもない作品ばかり。いったいどれがいい作品なのか、さっぱりわからないよぉ〜。
…という声にお答えしてくれるのが、探偵小説研究会市川尚吾氏。別名義である乾くるみと呼んだ方が通りがいいだろう(いつの間に公開事項になっていたのだろう?)。「市川尚吾の蔵出し」の中の、「新風舎ミステリの紹介」というエントリで、氏の採点付きで大量紹介されている。この中で既読なのは、「ポワロック氏の事件簿」その続編だけ。私も大好きなこの両作は勿論Aランクだし、もともと氏の選球眼は信頼度が高い。各作品の内容紹介も詳しいので、氏の評価と自分の好みを掛け合わせれば、きっと読みたい本が見つかることだろう。
というわけで、私が見出したのが1.。時間ループものでAランク作品。Amazonのレビューでも評判良いし、結構期待できそう。
ところで、新風舎本格ミステリと云えば、門前典之「死の命題」は絶対に落とせない作品だと思うんだけど、触れられていないのはひょっとして、東京創元社での刊行予定がまだ消えたわけではないということなのかな? この作品はバカミススキーならば絶対に損はさせないと確信持ってる超逸品。とんでもないトリックやら、とんでもない趣向やら大好きな方は、決してお見逃し無きよう。
第6部刊行が始まりましたよの2.。出たばかりだから、この価格でもしゃあない。3.はこの作家の代表作と云われるような作品は読んでみようかな作戦。4.はきっと下らないとは思うが、うちの近所のTSUTAYAの半額キャンペーンより更に半額だからいいのだ。Matrix世界を理解する一端として購入。5.は裁判員制度をモチーフにした漫画だそうだ。どんなのかよくわからないが、ちと楽しみ。