5分間SF

5分間SF (ハヤカワ文庫JA)

5分間SF (ハヤカワ文庫JA)


草上仁、一時期はよく読んでたよなぁと思って、自分の書評リスト確認してみたら、
氏にしては珍しい長編ミステリの感想が一作あるだけ。
 
あれっ、おかしいなと思って、Wikipedia見てみたら、なんと1993年以降、
短編集の刊行がされてないってことを知って、プチびっくり。
読んでたのはホームページ立ち上げ前の大昔だけだったのか。
 
短編の名手で多作家というイメージだったから、継続的に出てるもんだと思ってたけど、
本人が書ける書けないの話じゃなくて、SF冬の時代の影響もろかぶりだったのかもなぁ。
 
で、久しぶりの短編集は、5分で読めるというコンセプトのショートショート集。
一つ一つのアイデアがしっかり立ってて、
ショーショートらしい起承転結(スピード感で云えば序破急の方か)があって、
開きっぱなしにはせず、しっかりと落としてある。
(ま、多少似通ったアイデアやオチがあったりはするけれど)
 
さくさく読めるし、楽しい作品集だった。
 
数多いので、今回はベスト5を選出。
収録順に「マダム・フィグスの宇宙お料理教室」「半身の魚」
「トビンメの木陰」「予告殺人」「ユビキタス」で。
 
このうち、ベストを1作だけ選ぶなら「トビンメの木陰」かなぁ。