新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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銀河ヒッチハイク・ガイド

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TSUTAYAの半額キャンペーンにて鑑賞。
最初にこの本が出たときの、ひそひそ話のような口コミの輪を思い出したよ。今のようなネット社会じゃないし、誰かが声高に吹聴するわけでもなし、それでも着実に広がっていった爆笑の噂。
これはバカSFの紛れもない傑作。続編までは面白さを保っていたのだが、三作目になるとなぁ。今年ついに残る4作目、5作目が刊行されたのだが、評判が最悪なのでまだ読んでいないのだよなぁ。もうすっかり内容も忘れきっていたし。
そういう意味でもこの映画化は嬉しかった。見る前から覚えていたのは、オープニングのブラック・ジョークと、絶対一生忘れることのないだろう壮大なジョーク「42」だけだったからなぁ。
そうそう、この「42」の成立について、ココで意外な裏話を発見。こういうジョークを好きな人ならばお馴染みの、あの人がまさか生みの親だったなんてね。正解は続きから。

モンティ・パイソン」の一人ジョン・クリースと仕事した事がある。 そのときジョンは延々計算したあげくにやっと答えを出す「ダメな窓口係」のジョークをやっていた。 ジョンはその答えが「全く意味の無い平凡な数字」でないと面白くないと言い出し、結局答えは「42」になった。 究極の答えが3や7といった意味ありげな数字だと面白くないので、「全く意味の無い平凡な数字」を選ぼうとしているときにこの件を思いだし、これはうってつけだと思って「42」にした。