新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

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12/24(火) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
 
42年に渡って描かれてきた、スター・ウォーズ・サーガがついに完結。
 
エピソード7、8とは全く別物のような印象。
カイロ・レンに取り合えず貫禄のようなものが付いて、
一応互角に渡り合える敵役に育ったのが、その一番の要因かもしれない。
 
ルーカスの掌の中でこじんまりとまとまった7から、
いろんな意味でぶっ壊しにかかった8を経て、
それを王道に引き戻しつつ、なおかつサーガ完結編としての
気負いを具現化させてくれた本作。
 
とにかく何より、スター・ウォーズ自体のアイデンティティ
揺さぶるような8の衝撃を、ちゃんと納得できる形に、
上書きしてくれたくれたのが、最大の喜び。
(当然、最初からの筋書きなんだろうけど、それでも……)
 
そして、それを受けての最後の台詞。
 
スカイウォーカー家の物語でもあった、スター・ウォーズ・サーガ。
それを締めくくる最後の一言として、これ以上のものがあり得ようか。
サブタイトルの意味をじっくりと噛みしめる。
 
これに感動せずにいられる人なんかいるだろうかって思えたほど。
 
この一言があっただけで、自分としてはこの三部作の全てが許せた気がしたよ。
 
レイとベン・ソロ(カイロ・レン)の命のやりとりのとことか、
スター・デストロイヤーの大群登場の映像とか、
漫画チックな演出とも思えるところは多々あったけどね。
 
でも、そもそもの原典三部作自体が、シンプル過ぎるほどの活劇に
大映ドラマ的な要素を加味した、ある意味漫画チックなストーリーを
圧倒的な映像と技術でとてつもない見世物に仕立てくれた代物だと思うので、
充分これもありだと思う。
 
この三部作の中では、圧倒的にこの作品がベストだと思う。