ロジカ・ドラマチカ
いわゆる「九マイルは遠すぎる」な作品なんだけど、
ネチっこさが桁違い。
一字毎にとことん追究していく。
これはもう「推理」というよりは、「学問」の領域に近い。
ミステリというよりは、言語論理学。
まぁ、辿り着くのはミステリな真相なので、
ミステリではあるんだけど、読み味が全く違う。
ロジック好きな人間でも、ここまで来ると、
これを愉しめるかどうか、大いに分かれるだろう。
自分もロジック好きを自認してはいるんだけど、
これには流石に「ちょっと違うんじゃね」と思ってしまった。
というわけで採点は6点。
ちなみに季節毎の4章に分かれているんだけど、
論理の帰結と真相のギャップが一番大きい「夏の章」がベスト。