- 作者:高尾 滋
- メディア: コミック
『人形芝居』の作者の短編集。
全般的に画も話も割と好きなんだけど、
プロットの見せ方がどこかぎこちない気がする。
読むだけですっと入ってこなくて、「ん？」となって
自分で積極的に解釈しにいかなくちゃいけないってことが時々あった。
自分がミステリ者だからなのかもしれないけど、
流れの中で自然に読み取れるように描いて欲しかったな。
連作であろう「素顔の風景」も流れが不自然に感じたら、
当初の構想が破綻した結果っぽいし、プロットの組み立て方が
若干苦手なお人なのかしらん。
自分のベストは「あじさいの庭」だな。
これはわかりやすく、素直に沁みる。
