新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

若おかみは小学生!

TSUTAYAの準新作・旧作百円クーポンにて鑑賞。

 
評判通り、老若男女の皆に薦められるような作品だった。
 
原作は娘が小学生の時によく読んでいたが、自分は全くの未読。
なので、原作との比較はできないが、全20作の原作と、
94分で完結させようとしている映画では、
あまり比較する意味は無いような気もしてしまうな。
 
そう言いながらちょっと調べてみたんだけど、
本作の最後のエピソードは原作には無いもののようだ。
 
多くの人の涙を誘うであろう、
このトラウマに直面し、それを乗り越えるシーンを描いていること、
これが本作を子供向けから、大人が見るべき作品として、
一つ拡がりを見せているところなのではないだろうか。
 
トラウマに向き合い、それを乗り越えること、
若おかみとして働くことの意義、
それら二つを結び合わせることのできた少女は、
もはや子供ではないのかもしれない。
 
そして、その最後の区切りとなるのがお神楽なのだろう。
 
原作は長期シリーズなので、もっと長く居座ることになるようだが、
映画として完結させるには、やはりこちらの方が納得させられる。