魔女と過ごした七日間
このシリーズ最初の「ラプラスの魔女」は、
著者80作目の作家デビュー30周年記念作品ってのが売りだったのに、
残念ながら得られるもののない作品だった。
そのせいで、次作の「魔女の胎動」は迷わず見送った。
この流れだと今回も当然見送るはずだったんだけど、
まさかの記念すべき著作100作目だということだし、
このタイトルで少年の冒険物ってことであればと、
読むことにはしたんだけど……
結局やっぱり自分としては得られるもののない作品だった。
少年の冒険と云っても、中三だったし、成長物語ってほどでもない。
年上の女性とのドキドキ感もほとんど無い。
ミステリ的な興趣だって、ほぼほぼ無きに等しい。
基本的には堅調に読み応えはある東野圭吾作品なのに、
この作品にはたいして感じられなかったな。
採点はどうでもいい6点。
次はもうどんな記念作品になろうが、読むことはないな。