- 作者: 東野 圭吾
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (21件) を見る
これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。
そしたらこんな作品ができました。 ――東野圭吾
という帯の惹句もあって、興味を持ったのだけど、
この長さの割にはあまり得られるところのない作品だった。
いったいどこがぶっ壊したとこだったんだろうか?
この親子の描き方の突き放し方なんだろうか?
またクライマックスからのエンディングの
カタルシスの無さと言うか、何もない感がなんとも収まりが悪い。
以前の東野圭吾の器用貧乏な雰囲気を思い出してしまう。
面白くないわけじゃないけど、なんか魅了に欠けるよねぇってな。
このところずっとハイレベルな東野圭吾クオリティだったのに、
記念作品なんて銘打ってこれだと、ちょっと寂しい。
まぁ映像的な作品ではあるけれど、来年公開の映画って、
あんま期待薄かなぁ。
終盤は映画的なカタルシスで描かれることを望む。
採点は平々凡々な6点。