新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ジグソーパズル48

ジグソーパズル48

ジグソーパズル48

 
タイトルの48って何だろうと思って、そうか、各短編の数字の合計だな、と気付いて、
一人ふふふってほくそ笑んでたら、なんと表題含めて全部がAKBの曲名だったとは。
そっちの意味でも48だったのか。
「GIVE ME FIVE」 はそうだよなと気付いてたけど、他も全部とは思わなんだ。
なんか登場人物名も結構もじってあるらしいんだけど、気にせず読み飛ばしてたよ。
一時期は結構把握してたんだけどなぁ。
 
ただAKBモチーフであろうが、表紙がポップであろうが、
中身はそんな雰囲気とは、全く相容れないような、ゴリゴリのパズル小説。
解き味はミステリと云うより、ホントにパズルそのものってのも多い。
イニシエーション・ラブ」だけ読んでて、ジャケ買いした人は戸惑ったかも。
ただまぁナゾトレや脱出ゲームに馴染んでる世代は、普通のミステリよりついてけるのかも。
 
私自身はミステリもパズルもどちらも大好物なので、本書の採点は7点。
 
ベストは「マルキュー」だな。着想がぶっ飛んでて、実にパズル的。
それでいてわかりやすい実例が伏線として機能してるので、納得させられてしまう。
 
第二位は年間ベスト本で既読の「ラッキーセブン」。完全なゲーム小説。
ゲーム開始させる女の子がマジキチ過ぎるので、 不快感を覚えるのが難点。
 
第三位は「女の子の第六感」で。文字に関するナゾトレだね。