巻数が多いので、1巻の書影のみ。
- 作者: 今井神
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/06/21
- メディア: Kindle版
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そうじゃなかったら、絶対に読むことは無かっただろう作品。
1巻読んだらそこで読むことを止めてたのが確実。
よくある単なるホラーアクションで、読み続けたくなる要素全くのゼロ。
ところが三巻の後半で密室殺人事件が発生してからは、
一気に本格ミステリモードに突入。
死体が出てきた途端に容疑者名簿がどど〜んと出てくる。
でもって、おおざっぱな謎解きなんじゃなかろうかと思ってたら、
一つ一つ意外に手の込んだ謎解きが展開されていく。
足跡トリック、密室トリックで形成される二重密室。
鍵のトリックに凶器の行方。
ダイイングメッセージ。
それぞれにそれなりに意を用いているし、
そこから導き出される犯人の条件が、これらのHOWから
WHYを抽出してのWHOであるのが、センス良い。
なんでここからこんなのがと不思議に思えるほど、
三〜四巻のミステリ漫画としての出来は抜群。
特に南京錠の謎解きが痺れるなぁ。
たしかに妙な掘り出し物。
この後の続きを読む気は起きないけれどね。